ライナー・ホーネック『ウィーンからの贈り物』
2009年1月24日(土)4:00PM しらかわホール

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 ライナー・ホーネックは1961年、オーストリアのネンツィング生まれ。
 1984年にウィーン国立歌劇場の、そして1992年にはウィーン・フィルのコンサートマスターに就任しました。
 ホーネックは2002年7月26日のツェムリンスキー歌劇 《フィレンツェの悲劇》から名フィルの主席客演コンサートマスターを務めています。

    ライナー・ホーネック『ウィーンからの贈り物』
  2009年1月24日(土)4:00PM しらかわホール
    指揮・バイオリン:ライナー・ホーネック
  管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

  メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』序曲
  メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調

  ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ『うわごと』
  ヨハン・シュトラウスⅡ世
   ポルカ『舞踏会のかわいらしい花束』
   ポルカ・マズルカ:『蜃気楼』
   『チク・タク・ポルカ』
  ヨゼフ・シュトラウス
   ワルツ『天体の音楽』
   ポルカ『短いことずて』
  ヨハン・シュトラウスⅡ世
   『常動曲』
   ワルツ『美しく青きドナウ』

 この日は2時から会議があって遅刻。
 2曲目のメンデルスゾーン『バイオリン協奏曲』から聴きました。
 今年はメンデルスゾーンの生誕200年だそうです。

 僕はウィーンフィルのキュッヒル氏もベルリンフィルの安永氏もソロコンサートを聴いたことがあって、あまり感心しませんでした。
 「コンサートマスターとソリストはやはり違う」という感想。
 今回もある程度覚悟していったのですが、ライナー・ホーネックは良かった。

 まず、弓の動きが遅いところが良い。
 弓が上滑りせず、それだけ音が充実しているわけです。

 後半は時にバイオリンを弾きながらの『ウィーリー・ボスコフスキーのニュー・イヤー・コンサート』のスタイル。
 彼の作り出すワルツやポルカは、緩急を効かせた、一つ一つの音に意味がある、実に内容のある中身の濃いもので、すっかり感心してしまいました。

 アンコールはヨゼフ・シュトラウスのポルカ『憂いもなく』。
 ホーネックは突然観客の方を振り向いて、(たぶん)一人で「ハッ!ハッ!ハッ!」と笑いまして、ますます好感を持ちました (^_^) 。

 終演後はロビーに赤白のワインが準備されておりまして、交換会がありました (@o@)。
 僕はワインの味見をして、ホーネックの挨拶を聞いてから、立川談春の独演会に向かいました。
 
 
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