視覚の魔術・だまし絵展/アルチンボルド 2009年5月24日(日) 名古屋市美術館 |
僕はウィーンの美術史博物館でジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo、1527年~1593年7月11日)の奇妙な絵を見てから、すっかり彼のファンになってしまいました。 あれから何十年が経ったのか、いま名古屋では『視覚の魔術・だまし絵』なる展覧会が開かれており(09年4月11日~6月7日)、街中にアルチンボルドのポスターがペタペタと貼られています。 アルチンボルドは野菜や魚などを使ったルドルフ2世の絵が有名です。 ルドルフ2世はなかなか怪しい魅力的な皇帝でありまして、僕は彼のお墓を探してプラハに行ったことがあります。 ところがアルチンボルドが活躍したプラハの街に彼の絵はありませんでした。 30年戦争の末期(1648年)にプラハに侵攻したスウェーデン軍によって、ルドルフ2世のコレクションが持ち去られたそうです。 今回ポスターになっている絵はスェーデンのスコークロステル城にある『ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)』。 アルチンボルドの作品は他に、インスブルックのアンブラス城、ルーヴル美術館、スウェーデンの美術館、ウフィツィ美術館、クレモナ市立美術館、アメリカのコネティカットのワズワース・アテニウム、デンバー美術館などにあるそうです。 他にもいろいろ面白い絵がありましたが、中でも仰天したのはパトリック・ヒューズ(Patrick Hughes)の『水の都(Sea City)』(2008年)という絵。 何も知らずにこの絵の前を通った僕は、目が回ってクラクラしました (^_^ゞ。 「だまし絵」だからあまり説明できないのですが、皆が左右から、上下からこの絵を見て、歓声を上げていました。
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