名古屋フィルハーモニー交響楽団364回定期演奏会
2009年12月12日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 エマニュエル・パユが名フィルのソリストとは、素晴らしい話ではありませんか。
 1957年スイス生まれのフィッシャーと、1970年ジュネーブ生まれのパユは、共にオーレル・ニコレの門下生だったようです。

  名古屋フィルハーモニー交響楽団364回定期演奏会
    2009年12月12日(土)4:00PM
     愛知県芸術劇場コンサートホール

    指揮:ティエリー・フィッシャー
    フルート:エマニュエル・パユ

 ボルン:カルメン幻想曲(パユ)
 ドビュッシー(カプレ編)
     :組曲『子供の領分』より「雪は踊っている」
 ドビュッシー/ホリガー
     :「アルドゥル・ノワール(黒い熱)」
      ‥‥ドビュッシーの「燃える炭火に
          照らされた夕べ」による〈日本初演〉
 ジャレル:フルート協奏曲『…静寂の時…』
                  〈日本初演〉(パユ)
 ストラヴィンスキー
      :バレエ『ペトルーシュカ』(1911年版)

 パユはヴィヴィッドな音楽が素晴らしかったですね。
 彼はフルートを吹きながら動き回る。
 時々足を上げたりして、自由自在に演奏していました。
 贅沢を言わせてもらえば、もう少しポピュラーな演目を聴きたかったですね。

 『カルメン幻想曲』で携帯電話が鳴り響いたのはお気の毒でした。
 アンコールとして無伴奏のフルートソロが演奏されました。
 休憩時間にパユのCDを買った人にサイン会が行われました。

 『ペトルーシュカ』は名曲の名演奏かと思いました。
 セントラル愛知の齊藤一郎さんと違ってフィッシャーは小柄。
 でも音楽はスケールが大きく、特にフォルテの部分の迫力にはゾクゾクしてしまいます。

 突然一列目の観客が立ち上がり、コンマスの前に何かを置きました。
 ビックリしてオペラグラスで確認すると、それは指揮棒 (@o@)。
 飛んじゃったんですね。
 コンマスが指揮棒を拾い上げて演奏中のフィッシャーに渡し、後は指揮棒を振りながらの演奏になりました。

 これでフィッシャーの「ストラヴィンスキー・シリーズ」は終わりました。
 来週は「ベートーヴェン・シリーズ」の最後を飾る『第九』です。

 ティエリー・フィッシャーの演奏は出来るだけ聴いておかなければと、不本意ながら (^_^; 来年も定期会員になりました。
 
 
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