キエフ・オペラ 《アイーダ》全4幕
  2010年10月25日(月)6:30PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 東欧圏のオペラはチケット代がリーゾナブルなので好きです。
 とは言ってもB席で1万2千円は、僕としては張り込んだ値段です。
 財布が堅い名古屋人ですからね (^_^; 。

 本日会場で売られていたメトロポリタンオペラのB席は4万8千円。
 この値段には僕の経済感覚が付いていけません。

 今日から「11月20日のNHK交響楽団のBS放送」、「11月27日の四日市市民オペラ」、「3月6日のびわ湖ホール」と続く『アイーダ・シリーズ』の始まりです。

  キエフ・オペラ《アイーダ》全4幕
  2010年10月25日(月)6:30PM
  愛知県芸術劇場大ホール

  指 揮:ヴォロディミール・コジュハル
  演 出:ディミトロ・フナチューク

  アイーダ:オクサナ・クラマレヴァ
  ラダメス:オレグ・クリコ
  アムネリス:アッラ・ポズニャーク
  エジプト国王:アンドリィ・ゴニュコフ
  ランフィス:ボフダン・タラス
  アモナスロ:ヘンナージィ・ヴァシェンコ

 コジュハルの指揮は遅いテンポで、イタリアオペラらしくないかなと思ったのですが、クライマックスでは素晴らしく盛り上がりました。

 フナチュークの演出は簡素な舞台装置でオーストドックスなものですが、合唱団が整列して歌うのでは学芸会レベルでしょうか。
 しかし、独唱、重唱の場面では引き込まれることも多かった。

 主役の3人では、アムネリスが良かった。
 オーケストラの壁を突き抜いて声が届いてくる。
 僕はミュージカル《アイーダ》を見てから、アムネリス贔屓ですからね (^_^) 。

 アイーダは脚本のためか影が薄く、ラダメスは何だか不味かったような‥‥。

 「凱旋行進曲」では女性ダンサーがポーズを付けて歩きながら登場するだけ。
 まあ、露出度が高かったので良しとしましょうか (^_^ゞ。

 「エチオピアの奴隷たちを連れてこい」という命令に連れてこられたのはアモナスロ一人だけ。
 人材不足ですね (^_^; 。
 しかし、このアモナスロは王としての尊厳を持った良いバリトンでした。

 第二幕終了後に、コーラスのためのカーテンコールがありました。

 第三幕以降は緊迫した舞台で、かつては馬鹿にしていた主役3人の苦悩に、けっこう同情してしまいました。
 少し《アイーダ》にはまってきたのでしょうか?

 僕のB席はオケピットを横から見る席で、この欠陥劇場でオケピットの中を見ながら観劇するのは久しぶりです。
 1番フルートはカーリーヘアの金髪美人で (^_^) 、第三幕冒頭など、演奏もなかなかのものかと思いました。
 
 
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