庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル
2010年11月2日(火)7:00PM 電気文化会館 ザ・コンサートホール

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 1999年ジェノヴァで開かれた「パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール」で史上最年少、また日本人として初めて優勝した庄司紗矢香さんのコンサートです。

 数ヶ月前チラシに気付いて電話したら、「最後のチケットです (@o@)」と言われました。
 僕は後ろの隅の席が好きなんですが、選択の余地なし。
 チラシに「完売」の文字が印刷されているのが見えるでしょう?

  庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル
  2010年11月2日(火)7:00PM
  電気文化会館 ザ・コンサートホール

  ピアノ:ジャンルカ・カシオーリ

 オール・ベートーヴェン・シリーズ
  ヴァイオリン・ソナタ3番
  ヴァイオリン・ソナタ5番『春』
    ― 休憩 ―
  ヴァイオリン・ソナタ2番
  ヴァイオリン・ソナタ7番

 仕事で遅れ、2曲目の『春』から聴きました。
 赤いドレスの庄司さんは、小柄で可愛い方でした。

 最初に驚いたのはテンポの遅さ。
 この曲は流れるような爽やかな曲だと思っていたのに、流れが淀んでいます。
 かつてヴェンゲーロフの『春』を聴いて、その推進力に溢れた演奏にはゾクゾクしたものですが‥‥。

 庄司さんは演奏中の動きが少ない。
 ほぼ突っ立ったままで弾き続ける彼女から、僕は彼女の表現したいメッセージを感じることが出来ませんでした。
 
 プログラムに書かれた輝かしいプロフィールと、目の前で繰り広げられる庄司さんの演奏とのギャップに、僕は戸惑ってしまいました。

 休憩時間のロビーでは「素晴らしい演奏ですね」という会話も聞こえてきまして、「人それぞれだな」と思いながら、1曲聴いただけで帰ってきました。

 後日、Youtube で庄司紗矢香さんが1999年に16歳でパガニーニコンクールに優勝した時の映像を見てみました。
 テクニックもしっかりして、伸び伸びとした、優勝にふさわしい素晴らしい演奏です。

 その庄司さんが10年の経験を積んで、どうしてあのようなベートーベンになってしまうのでしょう?
 不思議です。

 もらったチラシに『ユジャ・ワン』の名前を見つけました。
 11年3月6日(日)だそうで早速予約しましたが、もう大分売れているようです。
 
 
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