のだめカンタービレの音楽会
2011年3月24日(木)6:30PM 愛知県芸術劇場大ホール

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  のだめカンタービレの音楽会
 2011年3月24日(木)6:30PM
   愛知県芸術劇場大ホール

  指揮・お話:茂木大輔
  ピアノ:宮谷理香、高橋多佳子

 後半だけ聴きました。
 僕は「のだめ」ファン(コミック限定)なので、様子を見に行ったのですが、ロビーに「のだめ」のパネルがあるわけでも無し、舞台のスクリーンにコミックや映画の画像が出てくるだけ。
 あまり「のだめ」らしい楽しさがありませんでした。
 ああ、休憩時間のロビーにマングースがいて記念写真を撮っていました。

 いつもはオペラを上演する愛知県芸術劇場大ホールは巨大な欠陥劇場で、5階席からは手すりが邪魔になってピアニストが見えませんでした。
 ピアノの位置を少し下げるくらいの配慮は必要でしょう。
 主催者がこの欠陥劇場の事情を知らない初心者なのか、それとも「のだめ」人気に便乗した金‥‥(以下カット)

 後半最初の曲はショパン作曲ピアノ協奏曲第1番。
 「のだめ」がシュトレーゼマンの指揮でロンドンデビューを果たし、大成功を収めた曲です。

 ソリストの宮谷理香さんを聴くのは初めてです。
 宮谷さんといえば鮮烈に思い出すのが、1995年のショパンコンクールに入賞したあとの『新潮45』で「賞を金で買った」とバッシングされたこと。
 当時は若い女の子にむごい仕打ちをするものだと思いましたが、めげることなく演奏活動を続けておられるようで結構なことかと思いました。

 僕の5階席(チケット代は結構高かったのに)からはピアノを演奏する姿が見えませんでしたが、聞こえてくる音楽は「のだめ」のロンドンデビューには及ばないものかと思われました。

 もう一曲は宮谷里香さんと高橋多佳子さん(Duo Grace)によるモーツァルト『2台のピアノのためのソナタニ長調』。
 谷岡先生の授業で千秋とのだめが初めて一緒に演奏した重要な曲ですが、この曲を聴くのは初めてなので楽しみにしておりました。
 でも(前にも書いたけれど)、5階席からは手すりが邪魔になってピアニストが見えないんですよ。
 オペラグラスを持って行っても意味がないんですよ、トホホ。

 茂木さんの解説では、コミックの最初とフィナーレにこの曲を持ってきたのは二ノ宮知子さんの卓抜なアイディアだそうです。
 茂木さんは「千秋とのだめが一緒に演奏するのはこの曲だけ」と言っておられましたが、思い返せばラフマニノフのピアノ協奏曲第2番も、音楽室で一緒に演奏しましたよね。

 アンコールは『ラプソディ・イン・ブルー』でしたが、最後に取って付けたようにマングースが現れました。
 マングースを出すのなら、コミックのように最初のソロでなくてはね。

 夏休みにも『のだめコンサート』があるそうですが、行かれる方には「5階席は避けるよう」強く忠告したいと思います。
 

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