鈴木秀美と仲間たち『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』
2011年4月23日(土)3:00PM 宗次ホール

「REVIEW11」に戻る  ホームページへ
  
 
 ハイドンの弦楽四重奏曲は難易度がアマチュア向けで、名曲も多く、いろいろ演奏したことがあります。
 しかし、『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』という曲はハイドン・カルテット集の楽譜に入っていません。
 ミステリアスな題名に惹かれて、コンサートに行ってきました。

 鈴木秀美と仲間たち
 ~ハイドンの秘曲に祈りをこめて~

 4月23日(土)3:00PM 宗次ホール

 佐藤俊介(Vn) 若松夏美(Vn)
 成田 寛(Va)  鈴木秀美(Vc)

 ハイドン:弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調『皇帝』
 ハイドン:弦楽四重奏曲 作品51
    『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』

 お目当ての『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』は、十字架上におけるキリスト最後の七つの言葉に音楽を付けたもので、序奏と終曲『地震』を含み全9曲、演奏時間が1時間近い大作でした。

 1786年(54歳)にスペインのカディス大聖堂からの依頼によってオラトリオ版が作曲されました。
 ハイドン自身もこの作品を気に入っており、「生涯でもっとも大きな成功を収めた自作のひとつ」と言っていたそうです。

 本日演奏された弦楽四重奏版は1787年にハイドン自身が編曲したものです。

 バロック奏法による、典雅なアフタヌーンコンサートでした。
 アンサンブルの精度も高く、大変良い演奏かと思いました。

 ハイドンの崇高な音楽にも打たれましたが、7曲もあるとどの「言葉」を演奏しているのか、途中で分からなくなります (^_^; 。
 オラトリオ版以外では、各ソナタの冒頭でキリストの言葉が朗読者によって語られる事が多いそうですが、今日の演奏にもそのような配慮が欲しかった。

 一種の標題音楽ですから、いつキリストが命を落としたのかが分からなかったのは残念でした。
 まあ、予習不足なんですがね (^_^; 。
 

「REVIEW11」に戻る  ホームページへ