セントラル第114回定期演奏会 ~炎帝を迎えるためのファンファーレ~
2001年7月15日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』は、それ一曲でもコンサートになる大曲ですが、今日はピアノ協奏曲と小交響曲まで付いたお値打ちなコンサート(C席2100円)に行ってきました。
 「秘密のケンミンSHOW」によると、「お値打ち」って名古屋独特の言葉だそうですね (@o@)。

    セントラル第114回定期演奏会
  ~炎帝を迎えるためのファンファーレ~
   2001年7月15日(金)6:45PM
   愛知県芸術劇場コンサートホール

  指 揮:齊藤一郎
  ピアノ:広瀬悦子
  バンダ:名古屋芸術大学学生

 リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
 ヤナーチェク:シンフォニエッタ
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』

 『シンフォニエッタ』から聴きましたが、地元名古屋出身のピアニスト広瀬悦子さんによるリストのピアノ協奏曲も良い演奏だったそうです。

 僕は定期会員ですが、僕の指定席である3階席はガラガラでした (^_^; 。

 プログラムによれば、ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』は村上春樹さんの「1Q84」で話題になったそうですが、僕は村上春樹さんの小説を読んだことがないので、何のことだか分かりません (^_^ゞ。

 ヤナーチェック72歳の作品で、5楽章からなる「小交響曲」です。

 オーケストラの後ろに13人のバンダが並び、第1楽章ではティンパニーと一緒に華々しいファンファーレが演奏されます。
 2楽章からはオーケストラだけの演奏となりますが、ヤナーチェック独特の、彼にしか創ることの出来ない、魅力的な作品でした。
 最終楽章ではオーケストラとバンダの共演となり、華々しいフィナーレを迎えました。

 後半の『ロマンティック』は早めのテンポを志向しながら、ブルックナーらしく盛り上がるところは盛り上がる。
 齊藤さんのスケールの大きい指揮にはこのような大曲が合っているだろうと期待して出かけたのですが、期待どおりの演奏を聴かせていただきました。

 最近名フィル定期演奏会のレベルが高いので、セントラル愛知交響楽団の演奏は小さいキズがちょっと気になりました。
 しかし、そのようなキズを吹き飛ばすような齊藤さんの快演で、演奏後の満足度は高いです。

 カーテンコールで齊藤さんはまず第1ホルンの川尻登夢さんを起立させ、握手を求めました。
 ホルン協奏曲かと思うほど、ホルンの難所の多い曲でした。

 本日の定期演奏会にはNHKのカメラが入っていて、11月27日(日)21時~NHK Eテレ「オーケストラの森」で放送が予定されているそうです。
 全国の皆さまに齊藤一郎指揮のセントラル愛知交響楽団を聴いていただけるわけで、ファンの一人として嬉しく思います (^_^) 。
 

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