コバケン・スペシャル Vol.22 ベートーヴェン・セレクションⅠ
2001年7月16日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 ベートーヴェンの三重協奏曲は、1969年に録音された、カラヤン&ベルリンフィルに、ダヴィッド・オイストラフ(Vl)、スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)をソリストとして迎えた夢のようなレコードにより有名になりました。

 しかしながら、この曲が実際に演奏される機会は少ないものです。
 本日は3人の美人ソリストによって演奏される絶好の機会ということで、オペラグラスを手にして愛知県芸術劇場コンサートホールに出かけました (^_^) 。

 当初の予定では、3時から三重協奏曲を聴いて、4時から同じ建物にある大ホールでブカレスト歌劇場《コジ・ファン・トゥッテ》を観劇する予定だったのですが、大震災&原発事故で来日中止になってしまったのは残念でした。

   コバケン・スペシャル Vol.22
   ベートーヴェン・セレクションⅠ

  ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲
  交響曲第3番『英雄』
 
   2001年7月16日(土)4:00PM
   愛知県芸術劇場コンサートホール

   指 揮:小林研一郎
   ピアノ:三浦友理枝
   ヴァイオリン:川久保賜紀
   チェロ:遠藤真理

 『英雄』と同じ時期(1803~04)に作曲されたという三重協奏曲ですが、あまり内容がある曲とは思えませんでした。
 演奏機会が少ない理由が、改めて分かりました。

 ソリストではチェロの遠藤真理さんに存在感がありました。
 この人はもう一度聴いてみたいと思います。

 遠藤真理さん(1982~)は神奈川県相模原市出身。
 2003年日本音楽コンクール第1位。
 2005年東京芸術大学を首席で卒業。
 同年オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム大学に留学。
 2007年マギスター課程を満場一致の最高点で卒業。
 2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」の「龍馬伝紀行」の音楽を担当。

 後の2人は線が細い感じ。
 もともとこの曲はチェロの名手アントン・クラフトの演奏を想定して作曲されたそうで、プログラムにも「チェロが突出してヴィルトゥオーソぶりを発揮している」と解説されていました。
 
 『英雄』は「指揮者の前に空間があるな」と見ていたら、譜面台が無かったんですね (^_^; 。
 熱のこもった力演かと思いました。

 名フィルの管楽器は、昨日のセントラル愛知交響楽団に較べて、安心して聴いていることが出来ました。
 もっとも、ベートーヴェンとブルックナーでは難易度も違うのでしょうね。
 

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