名フィル第383回定期演奏会 川瀬賢太郎 指揮者就任披露公演
2011年9月9日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 弱冠27歳にして名フィルの「指揮者」に就任した川瀬賢太郎さんの就任披露公演です。
 チラシの写真のヘアスタイルがおかしいので、あまり期待していなかったのですが、今日の川瀬さんはサッカーの香川選手のような好青年でした。
 
 名古屋フィルハーモニー交響楽団第383回定期演奏会
  川瀬賢太郎 指揮者就任披露公演  <死への抗い>

   2011年9月9日(金)6:45PM
   愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:川瀬賢太郎
 コントラルト:マリア・フォシュストローム*

 伊藤康英: 交響詩『ぐるりよざ』
 マーラー: 亡き児をしのぶ歌*
 ニールセン: 交響曲第4番『不滅(消し難きもの)』

 川瀬賢太郎さんは1984年東京生まれ。
 私立八王子高等学校芸術コースを経て、2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。
 指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフン、アーリル・レンメライトの各氏に師事。

 2006年10月に行われた東京国際音楽コンクールにおいて1位なしの2位(最高位)に入賞し、2007年3月には入賞者デビュー。

 2011年4月より名古屋フィルハーモニー交響楽団 指揮者に就任。

 ニールセンの 交響曲第4番『不滅(消し難きもの)』は良く分からない音楽でしたが、川瀬さんの指揮は最初から最後まで一貫性を持って、曲を太い線でまとめ上げたような音楽。
 指揮棒の先から目を離すことが出来ない演奏で、尾高忠明さんタイプの指揮者かと思いました。

 オーケストラを挟んで左右に配置された二人のティンパニー奏者の対決もあり、曲は大いに盛り上がりました。

 演奏が終わって川瀬さんがオーケストラに立ち上がるよう促しても、オーケストラは立ち上がらずに川瀬さんへの拍手を送りました。
 一回目から立ち上がらないとは、このような場面は始めて見ました。
 名フィルメンバーの若い川瀬さんへのリスペクトが感じられる場面でした。

 スウェーデンのコントラルト、マリア・フォシュストロームは深いひびきの声で、しみじみとした歌を歌ってくれました。

 この演奏にはマイクが入っておりまして、10月23日(日)7:20からNHK-FMで放送されるそうです。

 感心したのでもう一度聴いてみたいのですが、明日は堺シティオペラ《妖精ヴィッリ》に行かなくてはなりません。
 

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