内田光子 & ハーゲン・クァルテット  これって詐欺?
2011年10月25日(火)7:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 僕は内田光子さんの身をくねらす演奏姿が苦手で、いままでは敬遠しておりました。
 しかし今回、ハーゲン・クァルテットとの共演で、シューマンとブラームスの「ピアノ五重奏曲」と、ベートーヴェンの後期の名曲「弦楽四重奏曲第16番」が演奏されるとのことで、チケットを購入しました。

 平日の夜なので、一曲目のシューマンは諦めまして、2曲目のベートーヴェンから聴くことにして、ゆっくり後かたづけをしてから出かけました。
 シューマンの「ピアノ五重奏曲」は同じメロディーの繰り返しで、僕には退屈なんですよ。
 ところが開演が10分遅れまして、シューマンに間に合ってしまい、あわてて席に着くと同時に出演者が登場しました。

 内田光子 & ハーゲン・クァルテット
 2011年10月25日(火)7:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 シューマン:ピアノ五重奏曲
 ブラームス:ピアノ五重奏曲

 ピアノ:内田光子
 ヴァイオリン:ルーカス・ハーゲン
 ヴァイオリン:ライナー・シュミット
 ヴィオラ:ヴェロニカ・ハーゲン
 チェロ:クレメンス・ハーゲン

 最初の印象として、彼らのアンサンブルは、このホールには音量が足りない。
 キーシンのように一人で観客を圧倒できる人もいるのでしょうが‥‥。

 僕は最近また弦楽四重奏を聴くようになりましたが、ほかのグループは小ホール、中ホールでの演奏でしたから、大ホールのハーゲン・クァルテットの音量が小さいと決めつけるのも不公平でしょう。
 
 シューマンはやはり退屈しました。
 そして休憩時間にやっとプログラムを見て、僕はビックリしました。
 ベートーヴェンがないんです (@o@)。
 会場のどこにもベートーヴェンが中止になったという掲示はありません。

 主催者(東海テレビ放送・クラシック名古屋)に尋ねたら、「演奏者の意向で2曲になりました」とのこと (@o@)。
 勝手に曲目を減らしてしらっとしている。
 これって詐欺?

 僕の席はいつもの3階最後列ですが、それでも1万4千円もしたんです。
 「2曲なら4千円返して欲しい」と言ってみたのですが、「上の者にそのような御意見があったことは伝えておきます」ということで、返金交渉は失敗しました (^_^; 。

 こんな事が許されるの?
 裁判に訴えたらどうなるのかな?
 もちろんしませんが、興味はありますね。

 僕はシューマンよりベートーヴェンが聴きたかったんですよ。

 後半のブラームスは好きな曲で、内田さんもカルテットと合わせることに気を遣っておられるようで、いつもの演奏姿よりは動きが少なくてホッとしました。
 全体としてのアンサンブルも熱を帯びてきまして、後半の2つの楽章は集中して聴くことが出来ました。
 
 
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