萩原麻未&飯守泰次郎&新日本フィルハーモニー交響楽団
2012年2月11日(土・祝)4:00PM 三重県文化会館大ホール

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 2010年ジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人初優勝した萩原麻未が、決勝で弾いたラヴェルのピアノ協奏曲を演奏する。
 そして指揮者は飯守泰次郎さんということなら、どうしても行かなくてはなりません。

  新日本フィルハーモニー交響楽団
  指揮:飯守泰次郎 ピアノ:萩原麻未
  2012年2月11日(土・祝)4:00PM
  三重県文化会館大ホール

  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
  ソロアンコール/ショパン:ショパン『ワルツ・告別』
  ブラームス:交響曲第1番
  アンコール/モーツァルト:アイネクライネ第2楽章

 『牧神の午後への前奏曲』は1999年6月20日に、ティモシー・ハッチンスとシャルル・デュトワの超名演を聴いているので、ちょっと満足できない部分もある演奏でした。

 本日のお目当て萩原麻未さんは白いドレスを着た、少し太めのお嬢さんでした。
 会場が広いためか、少し音量不足だったかとも思いますが、演奏は素晴らしかった。
 オーケストラもねっとりとピアノに絡みつくようで、大変に見事なアンサンブルかと思いました。

 萩原さんは5歳からピアノを始め、広島市の広島音楽高校在学中にフランス人ピアニストに見いだされ、卒業後パリ国立高等音楽院に留学。

 2010年11月ジュネーブで開かれたジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人として初めて優勝(23歳)した。
 ジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門は前回2008年、前々回06年など過去3回は1位を出しておらず、評価の厳格さで知られている。

 当時の新聞には音楽漫画「のだめカンタービレ」主人公の野田恵に似ているとして「リアルのだめ」と紹介されました。
 僕はのだめのようにお風呂に入らないで練習する人かと思ってしまいましたが (^_^ゞ、まあ、のだめと同じパリ国立高等音楽院に留学したくらいで、他に共通するエピソードもなさそうです。
 コミックでラヴェルの「ピアノ協奏曲」を弾いたのは、ライバルの孫ルイでしたからね。

 ブラームスの交響曲第1番は、普通に良い演奏だったと思います。
 アンコールが「アイネクライネ」というところは、ちょっと理解不能でした。
 
 
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