アルド・チッコリーニ  ピアノ・リサイタル
2012年12月8日(土) 5:00PM 豊田市コンサートホール

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 今日は「長久手文化の家」で愛知県立芸術大学の《ヘンゼルとグレーテル》の公演があり、昨年の《こうもり》が気に入ったので、今年も見に行くつもりでした。
 しかし、信頼する先輩方から「《ヘンゼルとグレーテル》はまた見ることが出来るけれど、チッコリーニはこれが最後」というアドバイスをいただき、豊田市コンサートホールに出かけました。

 チッコリーニは87歳だそうです。
 
 アルド・チッコリーニ ピアノ・リサイタル
 2012年12月8日(土) 5:00PM
 豊田市コンサートホール

 シューマン:「子供の情景」 Op.15
 ショパン:タランテラ 変イ長調 Op.43
 ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
 ドビュッシー:前奏曲集 第1巻

 アルド・チッコリーニ(1925年8月15日~ )はナポリ出身。
 1949年にパリのロン・ティボー国際コンクールに優勝する。
 1969年にフランスに帰化し、1971年から88年までパリ音楽院のピアノ科教授を務めた。

 杖をつきながら登場したチッコリーニは小柄なピアニストでした。
 歩行は不自由そうでしたが、演奏技術はしっかりしたものでした。

 ただ、曲目が僕には難しくて、前半は「トロイメライ」のあたりで記憶が途切れています。
 拍手で気付いたら、前半は終わっていました (^_^ゞ。
 シューマンとショパンの間で拍手が無かったんですね。
 ショパンを聴き逃したのが残念です。

 後半のドビュッシーはますます難しくて、「亜麻色の髪の乙女」と「沈める寺」はホッとしました。

 アンコールの一曲目はスカルラッティのソナタホ長調 L.23。
 ”ホロヴィッツ・オン・TV”に収録された曲で大好きです。
 チッコリーニの演奏はホロヴィッツに較べるとテンポの差の大きいロマンチックな演奏でした。
 この曲は園田高弘さんの実演も聴いたことがあり、素晴らしい演奏でした。

 アンコールの2曲目はグラナドスの「スペイン舞曲第5番/アンダルーサ」。
 これは文句なしでしたね。