ヴァイオリン・ガラ・コンサート/レイ・チェン
2012年4月14日(土)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 ヴァイオリン・ガラ・コンサート
 ~若きヴィルトゥオーゾたち~
 2012年4月14日(土)3:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:秋山和慶
 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

◇長尾春花
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調
◇山根一仁
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 ビゼー/ワックスマン編:カルメン幻想曲
◇クララ=ジュミ・カン
 バルトーク:ラプソデイー第1番
 ラヴェル:ツイガーヌ
◇レイ・チェン
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調

 開演時間を間違えて (^_^ゞ、山根一仁さんから聴きました。

 山根さんは1995年札幌市生まれ。
 6歳に横浜移住後は水野佐知香氏に師事している。
 2010年日本音楽コンクールのヴァイオリン部門で第1位となり、同コンクール全部門を通じて26年振りの中学生優勝を果たした。
 現在、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)2年生。
 松竹配給映画『カルテット!』では少年バイオリニスト役で実名特別出演、指揮者秋山和慶氏と共演。

 山根さんは大変スリムな方で、技巧的な曲もちゃんと弾けているようです。
 今度はもう少し本格的な曲を、小さいホールで聴いてみたいと思いました。

 クララ=ジュミ・カンは1987年、マンハイム生まれの韓国系ドイツ人。
 リューベックにてザハール・ブロンに師事し、7歳の時にジュリアード音楽院の全額奨学生となり、ドロシー・ディレイらの薫陶を受ける。
 2010年仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門優勝、インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクール優勝など、数多くの受賞歴を持つ。

 この人はハーフらしい綺麗な方でした。
 しかしバルトークは良く分からない曲だし、「ツィガーヌ」は2011年9月に聴いたラチャ・アヴァネシアンの記憶があまりにも鮮明。
 クララ=ジュミ・カンは一生懸命弾いていたけれど、僕には面白くありませんでした。

 レイ・チェンは1989年台湾に生まれた。
 4歳の時にオーストラリアで鈴木メソッドでヴァイオリンを始める。
 2008年のユーディ・メニューイン・ヴァイオリン・コンクール優勝者。
 審査員だったマキシム・ヴェンゲーロフに認められた。
 2008~2009年のニューヨーク国際ヤング・アーティスト・オーディションにて優勝し、1721年製ストラディヴァリ「マクミラン」の貸与を受けた。

 2009年エリザベート王妃国際コンクールにて、最年少出場者でありながら、圧倒的な評価を得て優勝。
 この優勝により、今後もモントリオール響やミュンヘン・フィルとの共演など数多くのコンサートや録音が予定されている。
 カーティス音楽院、アーロン・ロザンド教授に師事。

 この人は他の2人とはレベルが違うヴァイオリニストかと思いました。
 楽器の鳴らし方、音楽の作り方、本当のプロとはこういう人だと、改めて気付かせてくれた感じ。
 同じように弾いているように見えるのにどこが違うのか、いつもながら不思議に思います。

 プログラムには「これからの音楽活動、目標」という項目があり、「8歳の頃から抱いてきた夢-コンサートをしながら世界中を旅するという夢-が実現しつつあるということを、今、しみじみ感じています」とのことでした。