イェルク・デームス ピアノリサイタル
2012年5月22日(火)6:45PM 宗次ホール

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 2010年7月21日に宗次ホールでショパンプログラムを聴いてすっかり気に入ってしまったイェルク・デームス。
 昨年の来日は病気でキャンセルになってしまい、もうダメかと思っていたら、今年また来日してくれました。
 しかも、ドイツのピアノ曲を時代に沿って演奏するという魅力的なプログラム。
 これは最初から聴かなくてはと、仕事を抜け出して宗次ホールに駆けつけました。

    イェルク・デームス ピアノリサイタル
 2012年5月22日(火)6:45PM 宗次ホール

 J.S.バッハ:パルティータ 変ロ長調BWV.825
 モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540
 ベートーヴェン:ピアノソナタ 第17番 ニ短調「テンペスト」
 シューマン:森の情景 作品82
 ブラームス:6つの小品 作品118より
     第2曲 間奏曲 イ長調
     第3曲 バラード ト短調
     第5曲 ロマンス ヘ長調
     第6曲 間奏曲 変ホ短調
 ブラームス:ラプソディー ト短調 作品79-2

 イェルク・デームスは1928年オーストリア生まれというから83歳。
 歩く姿はのっそりですが、ピアノのテクニックはまだまだ衰えていません。

 デームスの一番の魅力は珠を転がすようなその美しい音色でしょう。
 前回のショパン・プログラムに較べると、僕には曲が難しかったけれど、ドイツピアノ音楽の流れを有り難く聴いてきました。

 アンコールはショパンとドビュッシーで、デームスの音色にはこれらの曲の方が合っているような気がしました。