名フィル ドヴォルザーク・セレクション I  「交響曲第6番」
2012年6月24日(日)4:00PM 名古屋市民会館大ホール

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 名フィルの「市民会館シリーズ」、今年は「ドヴォルザーク・セレクション」で、第6番から第9番までの交響曲と、スラヴ舞曲、チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲が4回に分けて演奏されます。

  名フィル ドヴォルザーク・セレクション I
  2012年6月24日(日)4:00PM
  名古屋市民会館大ホール

 指揮:川瀬賢太郎 (名フィル指揮者)
 チェロ:ドミトリー・フェイギン

 ドヴォルザーク: チェロ協奏曲ロ短調
 ドヴォルザーク: 交響曲第6番ニ長調

 ドミトリー・フェイギンは1968年モスクワ生まれ。
 父は有名なチェリストで、1986年モスクワ音楽院へ入学、同大学院を卒業。
 ロシア国内をはじめウクライナ、ハンガリー、イタリア、フランス、ベルギーで演奏活動を行なう。
 現在、東京音楽大学教授。
 川瀬賢太郎さんは1984年まれで、東京音楽大学出身だから、フェイギンは大学の先生に当たるのでしょうか?

 フェイギンは技術的にしっかりしている上に、強弱緩急が音楽的で、6月21日のエリック・シューマンに欠けているのはこれだったのか、と思い至りました。
 川瀬さんはソリストにきちっと付けておられましたが、名フィルの管楽器には時々ミスがあり、頑張っていただきたいものです。

 後半の交響曲第6番になると、名フィルの響きも充実したものとなり、やはり練習量の違いを感じさせます。
 名フィルがこの曲を演奏するのは、今回が初めてだそうです。
 僕は健気にも1000円CDで予習したのですが、よく分からずに途中で止めてしまいました (^_^; 。

 そのように形式的に弱い曲でも、川瀬さん指揮する名フィルの演奏は立派なものかと思いました。
 6月22日にセントラル愛知交響楽団を指揮したレオシュ・スワロフスキーなら、もっと良い演奏を聴かせてくれるのでしょうか?

 川瀬さんの次の出番は年末の「第九演奏会」でしょうか?
 まだ若いのにどの演奏会も感心する出来映えで、もっともっと聴く機会を増やして頂きたい指揮者です。