荒川区民オペラ《マクベス》 大隅智佳子
2012年7月28日(土)6:00PM サンパール荒川大ホール

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 荒川区民オペラ《マクベス》
 2012年7月28日(土)6:00PM
 サンパール荒川大ホール

 指揮:小崎雅弘
 演出:澤田康子

 マクベス:井上雅人
 マクベス夫人:大隅智佳子
 マクダフ:田代 誠
 バンコー:熊谷幸宏
 マルコム:内田吉則

 大隅智佳子さんのマクベス夫人を見に行ってきました。
 この日は隅田川の花火大会だったそうで、JRも浴衣姿が多く見られました。

 区民オペラとして、上演機会の少ない《マクベス》に取り組まれたことは、たいへん立派なことだと思います。

 演出の澤田康子さんは新国立劇場のスタッフで、各地の市民オペラで実績を積んでおられるそうです。
 新しいアイディアがあるわけではありませんが、人の動かし方が上手く、簡素な舞台装置でしたが、すきま風を感じることがありませんでした。

 小崎さんの指揮には、もう少し煽り立てるような興奮が欲しい部分もありました。
 
 大隅さんのマクベス夫人は期待どおりで、いつもながらの豊かな美声には圧倒されます。
 マクベス夫人は難役だと思うのですが、大隅さんに合っていると思いました。
 衣装は全幕同じでしたが、「夢遊病の場」はネグリジェで演じていただきたかった (^_^ゞ。

 マクダフ役の田代誠さんは08年12月『第九』本番中に解離性大動脈瘤の発作で倒れ、11時間に及ぶ大手術から生還されました。
 《サンセット大通り》に主演された田代万里生さんは御子息で、8月31日の「2代テノールジョイントコンサート」のチラシが入っていました。

 この上演では普段はカットされる第3幕のバレエが上演され、バレエ団が大活躍でした。
 ただ、もともと開演時間が遅いので、帰りの新幹線の時間が心配になります。
 残念ながら大隅さんの出番が終わったところで、東京駅に向かいました。