 ２０１０年１０月２日の宗次ホールにおけるコンサートで圧倒的な感銘を受けた伊藤恵さんが、大好きなモーツァルトの『ピアノ協奏曲第２３番』を演奏するコンサートに行ってきました。 桐朋学園オーケストラ 名古屋公演 指揮：黒岩英臣 ２０１２年９月１４日（土）６：３０ＰＭ 愛知県芸術劇場コンサートホール 第１楽章は意外に普通の演奏で、少し音が小さいか？ もう少し珠を転がすような音がいいか？ などと思いながら聴いていました。 第２楽章の冒頭部のピアノソロで、突然世界が変わりました。 オーケストラがあると（今回は学生オケだし）、どうしてもそちらに引っ張られて、自分の思い通りの音楽が出来ないのだなと思いました。 第２楽章の世界を引き継いだ第３楽章は、オーケストラも慣れてきて、快調な演奏だったと思います。 伊藤恵さんは桐朋学園高校を卒業後ヨーロッパに渡られ、ザルツブルク・モーツァルテウム、ハノーファー音楽大学などで学ばれたそうです。 １９８３年第３２回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。 そして今では東京芸術大学教授にして桐朋音楽大学特任教授。 かつての安川加寿子さんのような立場なのでしょうか？ |