ラドゥ・ルプー ピアノリサイタル
2012年11月3日(土・祝)6:00PM しらかわホール

「REVIEW12」に戻る  ホームページへ
 
 
 昨年もチケットを買ってキャンセルされたラドゥ・ルプーは、一度は聴いておきたいピアニストでした。
 のっそのっそと舞台に現れたルプーを見て思ったのは、髪の毛がチラシより薄くなっているなということ。
 会場では若い頃のCDも売られていましたが、その写真を見ると‥‥ (^_^; 。

 ラドゥ・ルプー ピアノリサイタル
 2012年11月3日(土・祝)6:00PM
 しらかわホール

 シューベルト・プログラム
 ・16のドイツ舞曲 D783
 ・即興曲集 D935 Op.142
 ・ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960(遺作)

 ラドゥ・ルプーは1945年、ルーマニア出身のピアニスト。
 1966年第2回ヴァン・クライバーン国際コンクール、1967年エネスコ国際コンクール、1969年リーズ国際ピアノ・コンクール優勝。
 
 演奏を聴いた印象は「渋い」。
 僕はヴィルヘルム・ケンプが弾くシューベルトの即興曲集が大好きで、何度も何度も繰り返してレコードを聴いたものです。
 その即興曲集がこれほど長く聞こえたのは、自分でも驚きました。
 ルプーの演奏には僕を惹きつけるものが無いのだと思いました。

 休憩時間に「後半のピアノソナタは長い曲だ」と教えていただき、覚悟して演奏に望みましたが、やはり曲も演奏も面白くありませんでした。
 ルプーの演奏はどの曲も同じように聞こえ、別の作曲家の曲を聴かせていただきたいと思いました。

 即興曲では2011年11月3日(ちょうど一年前!)に同じ「しらかわホール」で聴いたマレイ・ペライアを懐かしく思い出しました。
 曲は即興曲でも「Op90-2 変ホ長調」と本日とは違うんですが、ペライアには若々しく美しい曲の流れがありました。