パトリツィア・コパチンスカヤ & 井上道義
2012年11月18日(日)3:00PM
兵庫芸術文化センター KOBELCO 大ホール

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 ザルツブルクにある《魔笛》の作曲小屋を見ることが出来るのは、ザルツブルク・モーツァルテウム(大ホール)のコンサートの休憩時間だけ。
 ということで、たまたま聴いた2012年5月3日のコンサートのソリストがパトリツィア・コパチンスカヤでした。
 彼女の演奏するベートーヴェン作曲のヴァイオリン協奏曲の衝撃的な演奏に仰天して、来日の時には必ず聴きたいと思っていました。

 兵庫芸術文化センター管弦楽団第56回定期演奏会
 2012年11月18日(日)3:00PM
 兵庫芸術文化センター KOBELCO 大ホール

 指揮:井上道義
 ヴァイオリン:パトリツィア・コパチンスカヤ

 ==オール・プロコフィエフ・プログラム==
 バレエ音楽「ロメオとジュリエット」 Op.64
 ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 Op.63
 交響曲 第7番 嬰ハ短調 Op.131

 期待のコパチンスカヤでしたが、残念なことにザルツブルクで聴いたときほどの衝撃はありませんでした。
 まず音量が少なかったですね。
 音量が無くては、観客を圧倒することが出来ません。
 第3楽章は盛り上がりましたが、スケールが小さい印象を持ちました。

 アンコールの曲がサンチェス=チョン作曲の『クリン』という曲で、「子供のための作品」と言っていたのかな(ヒアリング自信なし)。
 ソリストの声とヴァイオリンで「ネコ?」の会話?を演奏するという、珍しい曲でした。
 この曲がちょっと、鬼才っぽかったでしょうか。

 井上さんの指揮では、初めて聴く交響曲第7番が興味深かったです。
 プロコフィエフにしては分かりやすい曲かと思いました。

 アンコールは『キージェ中尉』より「トロイカ」という曲でした。