ミュージカル 《ミス・サイゴン》 大阪公演 千秋楽 2013年1月1日(日)1:30PM 梅田芸術劇場メインホール |
僕は新妻聖子さんこそが世界一のキムだと思っているのですが、8月の名古屋公演に彼女は出演しませんでした。 新妻さんも30歳を超え、いつまで17歳のキムを演じることができるのやら。 これが最後の機会かもしれないと思い、大阪公演の千秋楽に行ってきました。 しかし、千秋楽が1月1日とは、なんという公演スケジュールでありましょうか。 受付にはスーツケースが並べられ、泊まり込みで二日続けて観劇される方も多いのでしょう。 ミュージカル《ミス・サイゴン》 2013年1月1日(日)1:30PM ![]() 梅田芸術劇場メインホール エンジニア:市村 正親 キ ム:新妻 聖子 クリス:原田 優一 ジョン:岡 幸二郎 エレン:木村 花代 トゥイ:泉見 洋平 ジ ジ:池谷 祐子 前回のレポートをもう一度引用させて頂きます。 《ミス・サイゴン》はプッチーニの《蝶々夫人》をベトナム戦争に移したミュージカル。 作曲者のクロード=ミシェル・シェーンベルクは、十二音技法で有名なアーノルド・シェーンベルクのお兄さんの子孫。 クロード=ミシェル・シェーンベルクやアンドリュー・ロイド=ウェッバー(オペラ座の怪人)が「現代のプッチーニ」と呼ばれるように、現代クラシックのオペラが不協和音に埋没し、数回の公演しか出来ないのに対し、彼らのミュージカルはプッチーニのような美しいメロディーを持ち、ドラマチックな舞台作りで多くのファンを何年も集めています。 今まで《ミス・サイゴン》はニコラス・ハイトナー(オペラ演出でも有名)によるコンピュータ制御の舞台装置で、帝国劇場以外での公演は出来なかったわけです。 今回はローレンス・コナーという人の新演出で、装置は人力で動かします。 そのおかげで、全国での巡回公演が出来るようになったわけです。 この演出が大変に上手く行っておりまして、ニコラス・ハイトナーの金のかかったコンピューター装置は不必要だったのではないかと思えて来るほどです。 公演は期待通りのものでした。 新妻聖子さんには40歳になっても50歳になってもキムを歌い続けて頂きたいものです。 新妻さんだけでなく他のキャストもアンサンブルもレベルが高く、このまま映像化をしていただきたいものだと思いました。 終演後には岡幸二郎さんの司会で市村正親さんのスピーチがあり、鏡開きが行われました。 公演はこの後も熊本、松本、盛岡と続きます。 盛岡の千秋楽も見てみたいけれど、ウィークデイではどうしようもありませんね。 |