フレンチ・ミュージカル 《ノートルダム・ド・パリ》
2013年4月6日(土)6:00PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 ミュージカル 《ノートルダム・ド・パリ》
 2013年4月6日(土)6:00PM 愛知県芸術劇場大ホール

 原作:ヴィクトル・ユーゴー
 作詞:リュック・プラモンドン
 作曲:リシャール・コッシアンテ
 演出:ジル・マウ

 カジモド:マット・ローラン
 エスメラルダ:ミリアム・ブロッソウ
 フロロ司教:ロバート・マリアン
 グランゴワール:リシャール・シャーレ
 フェビュス:ガプ・デスモンド
 クロパン:イアン・カーライル
 フルール・ド・リス:エリシア・マッケンジー

 《レ・ミゼラブル》の作者ヴィクトル・ユーゴーによる小説《ノートルダム・ド・パリ》を原作とするミュージカル。
 1998年の初演以来、世界15カ国で上演され、フレンチ・ミュージカルブームの火付け役となったそうです。

 フレンチ・ミュージカルがセールスポイントなのに、ウィル・ジェニングスによる英語訳による上演でした。

 Wikipediaで読んだ原作のあらすじと較べると、ストーリーは原作に従っているようです。

 15世紀末にパリにたどり着いたジプシー集団の美しい踊り子エスメラルダがヒロイン。
 彼女の周りを5人の男性がそれぞれの立場で取り囲む。
 
 セリフなしの全編音楽によるミュージカルで、それなりに聴きやすい曲が多くありました。
 キャストは力量のある歌手たちがそろっていました。

 しかし、それぞれの歌手が平等にナンバーを持ち、そのため主役であるエスメラルダの存在感が薄く感じられました。

 第一幕の最後にエスメラルダはフェビュスとベッドインするのですが、そこに至る彼女の気持ちがよく説明されていないような気がしました。
 エスメラルダは美人だけれど男を見る目が無いようで、同情できない部分もありました。

 舞台には多くのアクロバットダンサーが登場し、壁を垂直に降りてきたり、空中を揺れる3つの大きな鐘に乗りながら踊ったり、シルク・ド・ソレイユを思い出しました。

 罪の無いエスメラルダが絞首刑になってしまう最後は不必要に不快なもので、後味はよくありません。

 カーテンコールは撮影可との字幕が出て、フラッシュが盛大に光っていました。