クヮトロ・ピアチェーリ ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第15番
2013年6月3日(月)6:45PM 宗次ホール

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 2006年11月より年2回の定期演奏会でショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全15曲の演奏に取り組んでいるクヮトロ・ピアチェーリ。
 チラシによりますと「いよいよ完結! ショスタコーヴィチ・プロジェクト 最終章」だそうで、一度は聴いておかなくては、と行ってきました。
 
 宗次ホールには「ハーフ60」というシステムがあって、後半だけなら60%の料金で聴くことが出来ます。
 ところが、ちょっと計算間違いをしまして、宗次ホールに到着したとき、受付のモニターから後半入場の拍手が聞こえてきました。
 「少し遅かった!」ということで、「途中から入れるかな?」などという話をしていたら、大谷さんのトークが聞こえてきました。
 「お客さま、お急ぎ下さい!」ということでお釣りも後回しにして階段を駆け上り、ホールに飛び込みました。
 実際に聴いた弦楽四重奏曲第15番は6つの楽章が続けて演奏され、途中で入ることは難しい曲でした (^_^ゞ。

 クヮトロ・ピアチェーリ 第5回名古屋公演
 2013年6月3日(月)6:45PM 宗次ホール

 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第15番

 クヮトロ・ピアチェーリは2005年チェロの苅田雅治さんの呼びかけで結成。
 イタリア語で「喜び」「楽しみ」をあらわす言葉<ピアチェーレ>の複数形である<ピアチェーリ>をグループ名に掲げている。

 第1ヴァイオリン:大谷康子
 第2ヴァイオリン:齋藤真知亜
 ヴィオラ:百武由紀
 チェロ:苅田雅治

 皆さま名古屋にゆかりの方だそうです。
 大谷さんと齋藤さんは西崎信二門下だと言っておられたような。
 才能教育ですね。

 ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第15番は、死の前年1974年に書かれた最後の弦楽四重奏曲。
 あらゆるジャンルを含めると最後から5曲目になるそうです。
 全6楽章がアダージョで、各楽章の違いが良く分からない曲でした。
 
 最後の大谷さんの挨拶で、苅田雅治さんの先生である井上頼豊さんがシベリア抑留の折にショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の楽譜を手に入れられ、苅田さんに全曲演奏を託された、という感銘深いお話がありました。