ブルーノ・カニーノ ピアノリサイタル History of Waltz
2013年6月14日(金)6:45PM 宗次ホール

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 ブルーノ・カニーノは1935年ナポリ生まれ。
 ミラノ・ヴェルディ音楽院にて作曲とピアノを学ぶ。
 1956年ブゾーニ国際ピアノコンクール入賞。
 ミラノ・ヴェルディ音楽院教授として24年間教鞭を執ったのち、現在はベルン音楽大学ピアノ科マスタークラス教授。

 チラシには「喜寿を超えてなお輝く巨匠が選ぶ珠玉のワルツ名曲集」と書かれておりまして、クレメンティからシェーンベルクまで、ワルツの変遷を辿るこだわりのコンサートです。

 ブルーノ・カニーノ ピアノリサイタル
 History of Waltz ワルツの歴史
 
 2013年6月14日(金)6:45PM 宗次ホール

・クレメンティ:4つのワルツ
・シューベルト:16のドイツ舞曲
・ショパン:5つのワルツ(遺作)
・リスト:忘れられたワルツ 第1番
・ブラームス:16のワルツ集
  == 休憩 ==
・ドビュッシー:レントより遅く
・ラヴェル: 高雅で感傷的なワルツ
・シャブリエ:スケルツォ・ワルツ~ 10の絵画的小品より
・チャイコフスキー:5拍子のワルツ
・プロコフィエフ:ワルツ~子供の音楽 12のやさしい小品より
・ヒンデミット:ボストン~組曲「1922年」より
・シェーンベルク:ワルツ 作品23の5
・J. シュトラウス/E.ドホナーニ:ワルツ「親しき仲」~喜歌劇「こうもり」より

 ショパンから聴きました。
 登場した78歳のカニーノは、小柄ですこし背の曲がったおじいさん。
 しかし彼のテクニックはバリバリの年齢を感じさせないものでした。

 僕の知らない曲が多かったのですが、カニーノの鋭い音色は、ショパンよりリストの方が合っているようでした。
 ブラームスのワルツ集の中で「ブラームスの子守歌」が演奏されたのには驚きました。

 後半になるといくつかの曲がまとめて演奏され、プロコフィエフ、ヒンデミット、シェーンベルクなどは、誰の曲を演奏しているのか分かりませんでした (^_^ゞ。
 最後は《こうもり》のメロディーがアレンジされたもので、この曲が一番楽しめたでしょうか。

 アンコールはショパンの『華麗なる大円舞曲』で、これは技術的にも音楽的にも完璧な演奏かと、ただ圧倒されました。