カーティア・リッチャレッリ&フランチェスコ・ジンガリエッロ
2013年10月9日(水)6:45PM 電気文化会館 ザ・コンサートホール

「REVIEW13」に戻る  ホームページへ
 
 
 リチャレッリは東京ドームで《アイーダ》を見たことがあるような気がします。
 ネット検索すると、それは1989年7月だったようです。
 座席はセカンドベースのそばだったのですが、舞台は動物しか覚えていません。

 もう一回は名古屋で《カルメン》を見たことがあります。
 ネット検索すると、それは1995年5月17日の『名古屋音楽祭』。
 会場は名古屋市民会館大ホールでした。

 スペイン・ビルバオ・アリヤーガ劇場制作
 指揮:マルコ・アルミリアート
 演出:フラヴィオ・トレヴィサン
 管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
 合唱:二期会

 カルメン:カーティア・リッチャレッリ
 ドン・ホセ:ジャンフランコ・パスティネ
 エスカミーリョ:ルイジ・デ・コラート
 ミカエラ:松本美和子

 さて、今回のリサイタルは名古屋限定だそうで、僕は期間限定とか地域限定という言葉に弱いんです (^_^ゞ。
 主催は「カーティアを歓迎する会」で、客席はほぼ満席。
 「東日本大震災チャリティーコンサート」で、被災者の方が招待されているそうです。

 カーティア・リッチャレッリ&フランチェスコ・ジンガリエッロ デュオコンサート
 2013年10月9日(水)6:45PM 電気文化会館 ザ・コンサートホール

 ピアノ:山本敦子
 
 ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン △
 ヘンデル:私を泣かせて下さい(リナルド)※
 チレア:フェデリーコの嘆き(アルルの女) △
 ロッシーニ:この胸の高鳴りに(タンクレーディ)※
 プッチーニ:星は光ぬ(トスカ) △
 プッチーニ:歌に生き、愛に生き(トスカ)※
 ヴェルディ:乾杯の歌(椿姫) △※
 
 トスティ:最後の歌 △
 トスティ:理想の女 ※
 トスティ:かわいい唇
 トスティ:マレキアーレ
 デ・クルティス:忘れな草
 ガスタルドン:禁じられた歌
 ウエッバー:メモリー(キャッツ)※
 ガーシュウィン:サマー・タイム(ポーギーとベス)※

 プログラムを写しましたが、曲目に変更があって、よく思い出せない曲もあります。
  △がジンガリエッロ、※がリッチャレッリです。

 最初はテノールのフランチェスコ・ジンガリエッロ。
 この人は笛田博昭タイプのロブストなテノールで、とても気に入りました。

 2曲目にリッチャレッリが登場し、その歌を聴いて僕は愕然としました。
 音がぶら下がっているんです。
 本人は気がついていないのでしょうか?
 リッチャレッリは1946年生まれだそうで、67歳くらいでしょうか。
 
 一世を風靡した名歌手の残照をしみじみと聞かせていただく心境でしたが、音はぶら下がってもリッチャレッリにはオーラがあるところがさすがです。
 後半のカンツォーネになって、調子も出てきたようです。
 《キャッツ》の「メモリー」を歌うグリザベラは年寄り猫ですから、ちょうど合っていたでしょうか、とても良かったです。
 どの曲も最後を指揮者のように振り切れば、会場から大喝采が上がります。

 アンコールは10曲くらいあったでしょうか。
 それでも、「以前のコンサートより曲数が少なくなった」という声も聞きました。

 「フニクリ・フニクラ」は手拍子はもちろん、一緒に歌うように求められましたが、イタリア語は無理というものでしょう (^_^ゞ。
 「誰も寝てはならぬ」は二人の重唱で歌われました (@o@)。
 
 途中でリッチャレッリがピアニストの山本敦子さんを拉致しまして (@o@)、ジンガリエッロの弾き歌いがありました。
 ジンガリエッロのピアノはとても上手でした。
 プロフィールに拠れば、この人はヴァイオリンも得意なようです。

 何はともあれ大変に楽しいコンサートで、客席も大いに盛り上がり、皆さま幸せな気持ちで帰られたと思います。