マッツ・エック&シルヴィ・ギエム 《カルメン》
2013年11月23日(土・祝)2:00PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 2011年の『パリ お墓とオペラの旅』で、4月29日パリに到着した夜にオペラ座(ガルニエ)でバレエを見ることにしまして、チケットを手配しました。
 演目は『マッツ・エック』で、どうも演出家の名前らしい。
 僕としてはオペラ座で観劇することが目的だったので、演目は何でも良かったんです。

 しかし、フランクフルトからの乗り継ぎ便が遅刻しまして、『マッツ・エック』を見ることが出来ませんでした。
 今回、シルヴィ・ギエムがマッツ・エック振り付けの《カルメン》を踊るということで、『マッツ・エック』を目的に行ってきました。

 マッツ・エック 《カルメン》
 2013年11月23日(土・祝)2:00PM
 愛知県芸術劇場大ホール

 振付:マッツ・エック
 音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロディオン・シチェドリン

 カルメン:シルヴィ・ギエム
 ホセ:マッシモ・ムッル
 エスカミリオ:柄本弾
 M:高木綾

 プログラムによれば、マッツ・エック(Mats Ek)は1945年、スウェーデンマルメ生まれのバレエ・ダンス振付家。
 父親はスウェーデン王立劇場の俳優、母親はスウェーデンの国民的なバレリーナであり振付家のビルギット・クルベリ。
 舞台監督の助手を経験したのち、母親が芸術監督を務めるクルベリ・バレエ団に入団。
 1976年振付家デビュー。

 エックは古典作品を新解釈し、《ジゼル》では第2幕が精神病院を舞台に展開し、《眠りの森の美女》でオーロラは薬物中毒で男を渡り歩くという解釈をしている。
 バレエ界のペーター・コンヴィチュニーでしょうか?

 マッツ・エック版《カルメン》の音楽は録音でした。
 この音楽はロディオン・シチェドリンが夫人の名バレリーナ、マイヤ・プリセツカヤのために(アルベルト・アロンソ振付)ビゼーの作品を編曲したものだそうです。

 バレエ《カルメン》のストーリーは字幕がないのでよく分かりませんでした。
 マッツ・エックの振付はガニ股で痙攣するような変わったものでしたが、バレリーナのレベルは高いと思いました。
 シルヴィ・ギエムは48歳ですか、『ボレロ』のレオタード姿の印象が強くて、赤いドレスのカルメンには違和感がありました。