佐野成宏オペラティックコンサート with 甲斐栄次郎
2013年11月30日(土)2:00PM しらかわホール

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 チラシも見なかったのに、偶然しらかわホールのチケットセンターで見つけたコンサートです。
 主催は「株式会社オペラ王国社 」で佐野さんの個人事務所でしょうか?
 佐野成宏さんと甲斐栄次郎さんは、同じ時期に東京芸大で学んだ仲間のようです。

 佐野成宏オペラティックコンサート with 甲斐栄次郎
 2013年11月30日(土)2:00PM しらかわホール

 佐野成宏(テノール)  甲斐栄次郎(バリトン)
 ラッファエレ・コルテージ(ピアノ)

 <第一部>
 スカルラッティ:すみれ
 ドゥランテ:愛に満ちた処女たちよ
 ドナウディ:麗しい絵姿
 ドナウディ:私の愛する人
 トスティ:セレナ一夕
 トスティ:理想
 トスティ:祈り

 <第二部>
 ~G・ヴェルディ生誕200年に寄せて~
・オペラ《仮面舞踏会》より
  陶酔の中で君に会える
  希望と喜びに満ちて
・マルトゥッチ:ピアノソロ 幻想曲第1番 
・オペラ《ルイザ・ミラー》より
  この穏やかな夜に
・オペラ《ドン・カルロ》より
  ロドリーゴの死 終わりの日は来た
・オペラ《運命の力》より
  デュエット 厳粛な時に
・ピアノソロ:ロマンツァとワルツ へ長調
・オペラ《ドン・カルロ》より
  友情のデュエット

 甲斐栄次郎さんが素晴らしい響きのある歌声を聞かせてくれました。
 しらかわホールが小さく感じるほど。
 甲斐さんは2003年から10年にわたり、ウィーン国立歌劇場専属歌手として活躍。
 《シモン・ボッカネグラ》のパオロでは、レオ・ヌッチ、プラシド・ドミンゴと共演されたそうです。

 佐野成宏さんは調子が悪かったようで、最後は危なかったでしょうか。
 でも、声を張り上げるとことではしっかりと歌い上げていただきました。

 ピアノのラッファエレ・コルテージは、パルマ・レージョ劇場のコレペティトゥールであり、とても良いピアニストだと思いました。
 甲斐さんのアンコールは『平城山』で、コルテージは日本歌曲の伴奏も違和感なく良かったですね。
 『平城山』は昔をしみじみ偲ぶ曲かと思っていたのですが、甲斐さんは朗々と声を張り上げ、「こういう歌い方もあるのか」と圧倒されました。