リサ・バティアシュヴィリ ヴァイオリン・リサイタル
2014年2月15日(土)5:00PM 電気文化会館 ザ・コンサートホール

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 このコンサートがバティアシュヴィリの初めてのコンサートで、今回の来日でたった一度のリサイタルだそうで、チケットはソールドアウト。 会場には全国からファンが集まっているようでした。

 リサ・バティアシュヴィリ ヴァイオリン・リサイタル
 2014年2月15日(土)5:00PM
 電気文化会館 ザ・コンサートホール

 ピアノ:占部由美子

 シューベルト:ソナチネ 第2番 イ短調 D385
 シューベルト:華麗なロンド ロ短調 D895
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調

 体調不良ということで予定のバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番はキャンセル。
 それでも十分なヴォリュームがあるプログラムですね。
 演奏は元気で、盛り上がったものでした。

 でも僕は2月8日(土)にキム・ダミの素晴らしく充実した音を聴いてしまったんですね。
 つい較べてしまい、バティアシュヴィリの弱音のスカスカ感(ちょっと)が気になってしまって‥‥。
 ルックスは二人とも長身、スレンダー。

 シューベルトのソナチネやベートーヴェンの7番はアマチュアでも弾けるレベルの曲で、これでは彼女の技巧に圧倒されることはありません。
 プロのヴァイオリニストなら誰でも、このくらいは弾けるのではないかと思ったりして。
 僕が求めているのはそういう演奏では無いんですよ。

 『華麗なロンド』は初めて聴く曲でしたが、なかなか充実した曲でした。
 シューベルトって凄い作曲家ですね。
 
 リサ・バティアシュヴィリは1979年、グルジアの首都トビリシに生まれた。
 1994年に一家でドイツのミュンヘンに移住し、アナ・チュマチェンコにヴァイオリンを師事。
 チュマチェンコ門下には、ユリア・フィッシャー、アラベラ・美歩・シュタインバッハー、リサ・バティアシビリなど、優秀な女流ヴァイオリニストが育っています。

 1995年にはわずか16歳にしてシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールにおいて2位に入賞し脚光を浴びた。
 使用楽器は日本音楽財団貸与の1709年製ストラディヴァリウス「エングルマン」。
 夫はオーボエ奏者のフランソワ・ルルー(1971~ )。