名古屋フィルハーモニー交響楽団第410回定期演奏会
マーティン・ブラビンズ 『ロマンティック』
2014年2月22日(土)4:00PM  愛知県芸術劇場 コンサートホール

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団第410回定期演奏会
 <水-海の表情と生命の誕生>
 2014年2月22日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場 コンサートホール

 指揮:マーティン・ブラビンズ
 インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル*

 ブリッジ:交響組曲『海』
 藤倉 大: 木管楽器・打楽器による5人のソリストとオーケストラのための《Mina》[委嘱新作・日本初演]
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』[ハース版]

 藤倉 大さんは大阪出身で英国在住の作曲家。
 ブラビンズと親交があり、4月より名フィルの「コンポーザー・イン・レジデンス」に就任されるそうです。
 演奏会前に3時40分より「プレリュード」があり、藤倉さんのお話がありました。

 《Mina》はお嬢さんの名前で、出産から1ヶ月後までをイメージした曲だそうです。
 アメリカから来た5人のインターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ツィンバロン)が指揮者の周りを囲み、ハイレベルな演奏を聴かせていただきました。
 現代音楽とはいえ、比較的聴きやすい曲でした。

 さて、第一部では体力温存のため降板していた安土真弓さんもホルンの1番に座り、いよいよ『ロマンティック』の始まりです。
 最初の音をちょっと外したのは残念でしたが、緊張するのでしょうね。
 ホルン協奏曲かと思うくらいホルンが活躍する曲です。
 演奏が終わり、最初のカーテンコールでブラビンズはホルンに近寄り、安土さんの手を取り、ハグをして、キスまでしてしまいました(@o@)。
 2番ホルンの田島さんもハグされたのではなかったかな?
 
 ブラビンズはホルンの全員(残りは男性)と握手していましたが、今日の名フィルはホルンに限らず、すべてのパートが最高レベルの演奏をしたと思います。
 会場からの拍手も盛大なものでした。

 しかし、2013年11月にミューザ川崎シンフォニーホールで聴いたユベール・スダーンの時に感じた、音の波にザンブリと浸るような陶酔感を僕はブラビンズに感じることが出来ませんでした。
 ブラビンズの指揮は長いクレッシェンドを掛けて辿り着いたクライマックスでも音楽が留まる(?)ことは無く、サラサラと次に進んでしまうので、物足りないんですね。

 ここで6時20分。
 この後「ポストリュード」としてインターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルの演奏がありましたが、残念ながら次の予定があって、聴くことが出来ませんでした。
 ブラビンズのコンサートは3時間は予定しておいた方がいいようです。