宗次エンジェル・受賞者ガラコンサート
2014年3月29日(土)3:00PM 宗次ホール

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◇第4回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール受賞者によるガラ・コンサート

 2013年3月30日(土)に行われた「第4回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」受賞者によるガラコンサートです。
 あれからもう一年も経ってしまったんですね。

 今日はいつもの1階から2階最後列に座席を変えてみました。
 天井が高いので、2階席の方が音が広がる感じましました。
 僕は名フィル定期もセントラル愛知の定期も劇場最後列で聴いていますからね (^_^; 。

 2階席には背広にネクタイをきっちり締めた人々の姿が見えましたが、音楽関係者でしょうか?

◇最初は第3位の大江 馨さんから。
・モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 KV301
・ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ 第2番 イ長調 作品21
・ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ ト短調 作品16

 大江 馨さんは昨年(2013年)10月27日に行われた第82回日本音楽コンクール本戦で、第1位を獲得されました。
 「第4回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」で第4位だった辻 彩奈さんも同じ日本音楽コンクールで第2位を獲得され、「宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」は日本音楽コンクールの前哨戦としてのポジションを獲得したでしょうか。

 大江 馨さんの演奏は楽器を鳴らし切ろうとする積極性にあふれ、好印象を持ちました。
 ヴィエニャフスキの難曲には、もっと完璧なテクニックを求めたかった。
 昨日のバラーノフとか、今までに凄い人を聴いていますからね。

 大江さんは1994年、宮城県仙台市出身。
 現在、桐朋学園大学ソリストディプロマコース及び,慶應義塾大学法学部2年在学中。
 NPO法人イエロー・エンジェルよりG.F.プレッセンダを貸与されています。

◇続いては第2位のヤン・インモさん。
・シューベルト:ヴァイオリンソナチネ第2番 イ短調 D85
・クライスラー:ウィーン奇想曲 作品2

 ヤン・インモさんは「第4回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」では聴衆賞を受賞されたそうですが、僕には普通の演奏に聞こえました。
 韓国芸術綜合学校を卒業し、現在ボストン・ニューイングランド音楽院に在学中。
 NPO法人イエロー・エンジェルより、シュロモ・ミンツがかつて愛用していたミケランジェロ・ベルゴンツィを貸与されています。

◇休憩を挟んで、第1位のチャン・ユジンさん。
・ドヴォルザーク:ロマンティックな小品 作品75
・ジョン・コリリアーノ:ヴァイオリンソナタ

 どちらの曲も初めて聴く曲ですが、大変立派な演奏かと思いました。
 コリリアーノの曲は、ニューヨーク・フィルハーモニックのコンサートマスターを長く努めた父親のために書かれた曲だそうです。

 チャン・ユジンさんは美人だし、人気が出るのではないでしょうか?
 2014年6月13日(金)にはセントラル愛知交響楽団とシベリウスのヴァイオリン協奏曲で共演する予定。
 金曜日というところが、僕にとっては問題ですね。

 現在、ボストン・ニューイングランド音楽院在学中。
 NPO法人イエロー・エンジェルより、1697年製ストラディヴァリ「レインヴィル」を2年間貸与されています。

 3人の伴奏を受け持ち、大活躍だったのは小澤佳永さん。
 名古屋市立菊里高等学校音楽科、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を経て同大学大学院修士課程ピアノ専攻修了。
 現在同大学管打楽科伴奏助手。

 最後に全員が並び、大江 馨さんが代表して、宗次德二氏と来場者に対する感謝の挨拶をされました。
 宗次ホールは今日が7年目の誕生日なんだそうです。