桐山建志 “独”演会 J.S.バッハ × ヒンデミット
2014年5月7日(水)1:30PM 宗次ホール

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 2013年6月15日(土)に聴いたアルカンジェロ・コレッリのヴァイオリンソナタ集が気に入った桐山健志さんのコンサートに行ってきました。
 
 コンサートシリーズ「バッハの海へ」番外編 
 桐山建志 “独”演会
 J.S.バッハ × ヒンデミット
 バロックヴァイオリン × 現代のヴァイオリン、ヴィオラ

 2014年5月7日(水)1:30PM 宗次ホール

 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調
 ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 作品11-6
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調
 ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ 作品11-5

 僕はかつてのマキシム・ヴェンゲーロフや、このホールで聴いたラチャ・アヴァネシヤンのような、迫力に圧倒されるような演奏が大好きです。
 しかし、桐山健志さんの心に沁み入るような音楽も大変気に入りました。

 バロックヴァイオリンで演奏されたパルティータ 第2番の「シャコンヌ」は、舞曲の一部として、速めのテンポで演奏されました。
 速いテンポで「シャコンヌ」を演奏するのは技術的に大変だと思います。

 また、ヒンデミットの無伴奏ヴィオラソナタは、予想より聴きやすい曲でした。
 桐山さんは2013年秋に、ヒンデミット没後50年を記念した公演を企画され、作品11を中心とした弦楽作品を一夜でヴァイオリンとヴィオラ、ヴィオラ・ダモーレを持ち替えて演奏されたそうです (@o@)。
 来場者は少なかったけれど、来場された方からは好評をいただいたそうです。
 
 アンコールではモダンヴァイオリンで、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番の「アンダンテ」が演奏されました。
 この曲はコンチェルトなどのアンコールで演奏されることが多い曲です。

 桐山さんは下のリズムはきちっと一音ずつ分けて刻まれ、上のメロディは流れるように演奏されました。
 こんな事は信じられない。
 弓は1本しか無いんですから。
 この人はとんでもない達人かも知れません。

 サイン会で質問をしてみました。
 僕 :「シャコンヌ」はモダンヴァイオリンとバロックヴァイオリンのどちらが技術的に演奏しやすいですか?
 桐山:どちらの楽器もそれ相応の難しさがあります。
 僕 :バロックの弓だと4つの音を同時に鳴らすことが出来るのですか?
 桐山:さすがに音が汚くなってしまいます。