コンポーザーピアニスト・フェスティバル2014
 ~辻井伸行、加古隆、レ・フレール~
2014年8月30日(土)5:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 コンポーザーピアニスト・フェスティバル2014
 ~辻井伸行、加古隆、レ・フレール~

 2014年8月30日(土)5:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 8月にはコンサートに行かなかったので、久しぶりのコンサートです。
 辻井伸行さん、加古隆さん、レ・フレールの出演で、7回のツアーコンサートはすべてソールドアウト。
 プラチナチケットです。

 ステージには3台のピアノがセッティングされていました。
 ピアノもソリストと一緒に旅をしているのですね。

 最初に登場したのは辻井伸行さん(スタインウェイ)。
 ピアニストとしての辻井さんは7月21日のプレミアム・リサイタルで聴かせていただきましたが、今日は作曲家としての辻井さんを聴かせていただくわけです。
 
 辻井さんの作品はテレビで何回も放映されていますが、「神様のカルテ」、「それでも、生きてゆく」など、アンドレ・ギャニオンより、もう少し分かりやすい、ナイーブな曲が多かった。
 2015年1月31日に公開予定のオーケストラ映画「マエストロ」のエンディングテーマを作曲されたそうです。
 アンコールは「ラ・カンパネラ」でした。

 2番目は加古隆さん(ベーゼンドルファー)。
 加古さんはシャツに山高帽で登場されました。
 聴いたことがあるのは「映像の世紀~パリは燃えているか」だけでした。
 秋には「クレーと北斎を弾く」というコンサートツアーがあるそうです。

 20分の休憩後はレ・フレール(斎藤守也・斎藤圭土)。
 「レ・フレール」はフランス語で「兄弟」という意味だそうです。
 ピアノは加古隆さんとは別のベーゼンドルファーでした。
 彼らが演奏を始めると1階中央ブロックのグループ(150人~200人)が一斉に手拍子を始めました(@o@)。
 ファンクラブの方々でしょうか。

 レ・フレールの演奏スタイルは「キャントルマンスタイル(4手連弾)」といって、4本の腕をさまざまな形で交差させる奏法で、テレビでアップで見たときは驚きました。
 ステージではその凄さが良く分からないので、大きなモニターを付けてアップしたら良いのではないかな。
 彼らの演奏は元気が良くて、会場も大いに盛り上がりました。

 そして、アンコールに辻井さんが登場し、弾き始めたのが「ブギウギ即興曲」。
 これが何かに憑かれたような演奏で、乗りに乗った辻井さんは立ち上がって演奏を続けます。
 そこにレ・フレールも演奏に参加し、6手連弾となりました。
 会場も手拍子で大いに盛り上がりました。

 アンコールの2曲目は加古さんも登場され、3台のピアノで加古隆作曲「黄昏のワルツ」。
 このために3台のピアノが置かれていたのですね。
 何はともあれ、心温まるコンサートでした。