アントニオ・パッパーノ & ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団
2014年11月10日(月)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 アントニオ・パッパーノは一度聴いてみたいと思っていました。
 平日なので後半だけを聴く予定でしたが、数日前にブルネロの記事が新聞に載りまして、急にブルネロも聴きたくなって仕事を早めに切り上げてチェロ協奏曲に間に合いました。
 第2楽章の前にも遅刻したお客さんを入れていたようで、大変良いことかと思いました。

 ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団
 2014年11月10日(月)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:アントニオ・パッパーノ
 チェロ:マリオ・ブルネロ

 ヴェルディ:オペラ《ルイザ・ミラー》序曲
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調
 ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調

 パッパーノは1959年イタリア系の両親のもと、イングランドのエセックス州エピングで生まれた。
 彼はアメリカに渡りピアノや作曲を学んだ後、各地の歌劇場でコレペティトールとして研鑽を積む。

 1992年よりブリュッセルにあるベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督に就任、同歌劇場の水準を飛躍的に高める活躍を見せる。
 1999年、バイロイト音楽祭に楽劇《ローエングリン》を振ってデビューする。

 20022年よりロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に迎えられ、現在まで活躍を続けている。
 2005年より聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団の音楽監督に就任している。

 マリオ・ブルネロは1986年にイタリア人として初めてチャイコフスキー国際コンクールに優勝し、国際舞台での活動を開始。
 使用楽器は1600年代製の「マッジーニ」。

 チェロ協奏曲では、各パートの音色がバラバラで、あまりアンサンブルとしてまとまっていないオーケストラかと思いました。
 ブルネロはソリストとしては音量が少し小さめだったでしょうか。
 オーケストラに消されている部分も有ったと思います。

 ブラームスはパートの音色の違いも気にならず、「コンチェルトの演奏は何だったのだろう?」と不思議でした。
 パッパーノの音楽は推進力のあるものでしたが、ブラームスらしいゴツゴツした感じが無く、フィナーレに向けてひたすら流れていく印象を持ちました。
 『ペルチャッハ紀行(1991年8月7日の2)』
 
 アンコールはヴェルディ《運命の力》序曲とポンキエッリ《ラ・ジョコンダ》より「時の踊り」。
 これは流石のイタリアもので、間の取り方など素晴らしかったですね。