オペラ劇場あらかわバイロイト 《ナクソス島のアリアドネ》
2014年11月23日(日祝)4:30PM サンパール荒川 大ホール

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 2006年11月に名古屋芸術創造センターでは、《ナクソス島のアリアドネ》をダブルキャストで、2日かけて4回上演するという、無謀とも思われる企画がありました。

 その時のコンビが田辺とおるさんとクリスティアン・ハンマー。
 つまり、僕は最初にクリスティアン・ハンマーを聴いた日本人の一人なんです。

 オペラ劇場あらかわバイロイト
 《ナクソス島のアリアドネ》
 2014年11月23日(日祝)4:30PM
 サンパール荒川 大ホール

 指揮:クリスティアン・ハンマー
 演出:佐藤美晴
 オペラ監督:田辺とおる

 プリマドンナ/アリアドネ:山本 真由美
 ツェルビネッタ:齋藤 青麗
 テノール歌手/バッカス:吉見 佳晃
 作曲家:澤村 翔子
 音楽教師:勝村 大城
 執事長:ヤン・ヒレスハイム
 舞踏教師/ブリゲッラ:飯田 康弘
 鬘屋/ハルレキン:品田 広希
 将校/スカラムッチョ:明石 将岳
 従僕/トゥルファルディン:田中 拓風
 ナヤーデ:小林 美央
 ドゥリヤーデ:前山 依加
 エコー:鈴木 晶子

 クリスティアン・ハンマーの音楽、佐藤美晴さんの演出とも、特に変わったものではなく、普通の公演だったでしょうか。

 作曲家役の澤村 翔子さんは、第一幕の主役だと思うのですが、もっと存在感が欲しかったですね。
 存在感とは声量の問題でしょうか。

 アリアドネ役の山本 真由美さんは名古屋でも活躍しておられます。
 ツェルビネッタの齋藤 青麗さんは、大アリアを高いレベルで歌われたと思います。

 男声アンアンブルはまとまった出来だと思いました。
 3人のニンフは体型に差がありましたが、個別に動く部分もあって、そういう演出もありかと思いました。

 プログラムのコラムに、オペラ監督田辺とおるさんの記事が掲載されていました。
 「来年一年はサンパール荒川が改装閉館。再来年以降の《あらかわバイロイト》については、累積赤字という深刻な問題で目下は白紙。」

 僕はクリスティアン・ハンマーを最後に聴いた日本人の一人になってしまうのでしょうか。
 頑張っていただきたいものです。