名フィル420回定期 《ワルキューレ》第1幕
2015年1月30日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 僕は土曜日の定期会員なのですが、名古屋では久々のワーグナー、しかも大好きな《ワルキューレ》第1幕ということで、両日とも聴いてみることにしました。
 本日は平日なので、後半の《ワルキューレ》だけ聴きました。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団第420回定期演奏会
 <リングの第1日第1幕>
 2015年1月30日(金)6:45PM
 愛知県芸術劇場 コンサートホール

 指揮:マーティン・ブラビンズ
 ジークリンデ:スーザン・ブロック
 ジークムント:リチャード・バークレー=スティール
 フンディング:小鉄和広

 R.シュトラウス: セレナード変ホ長調 作品7
 ブリテン: シンプル・シンフォニー 作品4
 ワーグナー: 楽劇《ワルキューレ》第1幕

 僕はブラビンズの新しいものに取り組む積極的な姿勢は評価しているのですが、彼の指揮には、スケールに枠があるような不満を感じることもありました。
 しかし、今日の《ワルキューレ》は素晴らしかった。
 引き込まれ、ガタガタ震えるような感動を覚えました。

 しかしながら、客席に空席が目立ちました。
 僕の3階は半分くらいだったでしょうか。
 ワーグナーの最高のページのハイレベルの公演でも、これだけしか観客が入らないとは名古屋の音楽ファンは何処へ行ってしまったのでしょう?
 目の前で繰り広げられる名演と、ガラガラの客席のギャップがショックでした。

 これはオーケストラにとっても、聴き逃すことになってしまう音楽ファンにとっても不幸なことだと考え、急いでこの文章を書いています。

 前半のブリテン『シンプル・シンフォニー』も名演だったそうで、名古屋の、そして東京、大阪の音楽ファンの皆さまにも、明日(1月31日)の定期演奏会を聴き逃すことがないように、お薦めします。