トゥガン・ソヒエフ指揮  トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
2015年2月28日(土)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
 2015年2月28日(土)3:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:トゥガン・ソヒエフ
 ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ

 ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調
 リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェヘラザード』

 指揮者のトゥガン・ソヒエフは1977年、ロシア・北オセチアの首都ウラジカフカス生まれ。
 後にサンクトペテルブルクに出て、イリヤ・ムーシンの元で学んだ。
 2012/13年のシーズンに、ベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督に就任。
 2014年1月には、ボリショイ劇場音楽監督およびボリショイ管弦楽団の首席指揮者に任命された。
 2008年以来、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団・首席指揮者および芸術監督。

 ソリストのユリアンナ・アヴデーエワは1985年、モスクワ生まれ。
 グネーシン特別音楽学校を経て、2003年チューリッヒ芸術大学に学ぶ。
 2010年ショパン国際コンクールの覇者。
 アルゲリッチ以来45年ぶりの女性優勝者。

 前半のピアノ協奏曲では、伴奏のオーケストラが良かったですね。
 今まで聴いたことが無いような管楽器のフレーズが浮かんでは消えていく。
 長いメロディーもクレッシェンド、デクレッシェンドが付いて、音楽が立体的です。

 この指揮者は大変気に入りました。
 ソヒエフに較べると2月22日(日)に聴いたN響のパーヴォ・ヤルヴィはストレートだったような気がしてきました。

 一方のソリストは平坦だと思いました。
 ソロアンコールはショパンのワルツ作品42。

 トゥールーズということで鄙びた印象もあったのですが、どのパートのソリストも上手で驚きました。
 コンサートミストレスが女性だったのも良かったですね。
 男性コンサートマスターの『シェヘラザード』は、気分を出せば出すほど、居心地が悪いです (^_^; 。
 
 アンコールは《カルメン》間奏曲、《くるみ割り人形》トレパックでした。