ミヒャエル・ザンデルリンク ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 2015年7月3日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール |
名指揮者クルト・ザンデルリンク(1912年~2011年・享年98歳)には、トーマス、シュテフアン、ミヒャエルという3人の息子があり、いずれも指揮者となっているそうです。 末弟ミヒャエル(1967年2月21日~)はベルリン生まれ。 ベルリンでチェロを学び、1987年のマリア・カナルス国際コンクールで優勝。 指揮者として2001年にデビューし、2011年にドレスデン・フィルハーモニー管の首席指揮者に就任しました。 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団は、ゼンパーオパーのオーケストラかと思っていましたが、1870年創立という長い歴史を持つ、別のオーケストラでした (^_^ゞ。 かつてはブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキー、R.シュトラウスらが指揮台に上ったそうです。 ![]() 2015年7月3日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール 指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』序曲 ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』 ベートーヴェン:交響曲第7番 平日ですが、ギリギリで『田園』に間に合うことが出来ました。 第1楽章の冒頭、オーボエの主題の始まる前に、弦楽器が同じリズムを各パート順々に演奏する部分があります。 その各パートが出てくるときに、それぞれのパートが「よし出番が来た」と積極的に出てくるんですね。 演奏はピリオド奏法でしたが、弦楽器も管楽器もすべてのパートが自信に満ちた演奏でした。 『田園』は何十回も聴いたことがありますが、このような演奏方法もあるのかと、改めて驚きました。 この指揮者は追っかけてみたい、才能に溢れた指揮者だと思いました。 「第7番」は6月6日にトーマス・ヘンゲルブロック&NDR放送交響楽団で聴いたよりは、歓談強弱のニュアンスに満ちたものでしたが、やはり一本調子の感があり、『田園』の方が名曲かと思いました。 何度目かのカーテンコールでザンデルリンクが指揮台に向かっているときに、トランペットのファンファーレが鳴り響き、ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲(ローン・レンジャーですね)が始まりました。 面白いアイディアかと思いましたが、騒々しい曲で、「第7番」第4楽章の二番煎じかとも思いました。 指揮者の出入りはあと2回あり、2回目に指揮者が退場すると、オーケストラ全員が揃ってお辞儀をして、終演となりました (@o@)。 6月6日のNDR放送交響楽団のアンコールで急に客電が付いたのにも驚きましたが、これがドイツのカーテンコールの新しい流れなのでしょうか? |