マーティン・ブラビッシモ!Ⅱ with 橋本杏奈
2015年7月18日(土)4:00PMPM 名古屋市民会館大ホール

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 <マーティン・ブラビッシモ!Ⅱ モーツァルト&R.シュトラウス>
2015年7月18日(土)4:00PM 名古屋市民会館大ホール

 指揮:マーティン・ブラビンズ
 クラリネット:橋本杏奈

 R. シュトラウス: 交響詩『ドン・ファン』
 モーツァルト: クラリネット協奏曲イ長調
 モーツァルト: セレナード第13番ト長調『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
 R. シュトラウス: 楽劇《ばらの騎士》演奏会用組曲

 『ドン・ファン』は僕がアマオケ時代に演奏した最も難しく美しい曲だった、ということは何回も書いています。

 橋本杏奈さんのモーツァルトは2012年6月に宗次ホールで「クラリネット五重奏曲」を聴いて、大変感心したことがあります。
 その時も今日も、橋本さんはバセットホルンで演奏しました。

 ということで、期待していたのですが、どうも音が遠い。
 考えてみれば、名古屋市民会館 大ホールは愛知県芸術劇場コンサートホールに較べると、かなり巨大な空間なんですね。

 しかし、後半の楽劇《ばらの騎士》演奏会用組曲は素晴らしかった。
 曲はオペラ冒頭の元帥夫人とオクタヴィアンの寝室の場面から始まり、オクタヴィアンがソフィーにばらを渡しに来て恋に落ちる場面、オックス男爵とオクタヴイアンの対決の場面、男爵のワルツ、最後の二重唱から、男爵のワルツに戻って、華々しく終わります。
 この難曲をブラビンズは自由自在に指揮し、名フィルもそれに応えた見事な演奏を繰り広げました。

 アンコールは「トリッチ・トラッチ・ポルカ」で、速いテンポの盛り上がった演奏でした。