セントラル愛知交響楽団第143回定期演奏会~七つの星(ひかり)~
2015年8月28日(金)6:45PM8 しらかわホール
指 揮:高橋直史 ギター:谷辺昌央

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 セントラル愛知交響楽団第143回定期演奏会
~七つの星(ひかり)~

 2015年8月28日(金)6:45PM
 三井住友海上しらかわホール

 指 揮:高橋直史
 ギター:谷辺昌央

 シューベルト:イタリア風序曲ハ長調
 林 光:ギター協奏曲「北の帆船」
 ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調

 後半のベートーヴェンだけ聴きました。
 僕はアマオケ時代にベートーヴェンの交響曲をほとんど演奏しましたが、「第4番」だけ演奏できなかった事を無念に思っています。
 ファゴットが必死で抵抗するんですね (^_^ゞ。
 僕はテレビ(?)でムラヴィンスキーの指揮でこの曲を聴いてノックアウトされてしまい、神聖なものに対する畏敬の念を持っています。

 指揮の高橋直史さんは初めて聞く名前です。
 愛知県立旭丘高等学校卒業、東京芸術大学指揮科卒業、同大学大学院修了。遠藤雅古、若杉弘両氏に師事。
 国際ロータリー財団の奨学生として留学し、ミュンヘン音楽大学大学院指揮科を修了。
 ズビン・メータ氏の薫陶を受ける。
 その後はドイツのオペラハウスで活動しておられるようで、2013年に新国立劇場オペラ研修所公演、ヒンデミットのオペラ『カルディアック』で日本オペラ・デビューを飾り大成功を収められたそうです。

 音楽歴としては、まず旭丘高校出身というところが珍しい。
 旭丘高校は愛知一中の流れをくむ進学校で、音楽課程がありません。
 明和高校や菊里高校の音楽課程から東京の音大に進む人は多いのですが、旭丘出身者で東京芸大に進まれたのは金原聡子さんくらいしか存じ上げません。

 第一楽章はテンポ通り進む、普通の演奏かと思いましたが、第2楽章以降は良かった。
 どうも僕は静まりかえったオーケストラの上に独奏楽器が浮かび上がるという演奏が好きなようで、セントラル愛知交響楽団が誇る箱崎由衣さんのクラリネットが美しかったですね。
 その後も楽器同士のメロディーの受け渡しなどもスムーズで、レベルの高い演奏かと思いました。