中島康晴テノールリサイタル
 2015年10月22日(木)7:00PM 電気文化会館

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 最近は名前も見る機会も少なくなった中島康晴さんのコンサートがありました。
 後半から聴きましたが、驚いたのは会場がほぼ満席状態(自由席)で座る場所が無かったこと。

 中島康晴テノールリサイタル
 2015年10月22日(木)7:00PM
 電気文化会館 ザ・コンサートホール

 共演:仲田美喜(Sop)
    :齋藤誠二(Pf)

 1)スカルラッティ:陽はすでにガンジス川から
 2)カッチ一二:アマリッリ
 3)ドナウデイ:限りなく優雅な絵姿
 4)ベッリーニ:私のフィリデの悲しげな幻よ
 5)レハール:喜歌劇「微笑みの国」より“君は我が心のすべて”
 6)ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」より“エルナーニよ、私を連れて逃げて”
 7)ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」より“そよ風に乗って”
      =休 憩=
 1)ビゼー:歌劇「真珠採り」より“耳に残るは君の歌声”
 2)モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」より“私の大切な人を慰めてあげて”
 3)ヴェルディ:歌劇「アイーダ」より“おお、わが故郷”
 4)越谷達之助:初恋
 5)小林秀雄:落葉松
 6)武満 徹:三月のうた
 7)ラカジェ:アマポーラ
 8)レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」より“唇は語らずとも”
・アンコール
 “女心の歌”“乾杯の歌”など

 東京都出身、両親共に声楽家の家に生まれる。
 3歳よりピアノを始め、中学3年の時、マリオ・デル・モナコの声に魅せられ声楽に目覚める。
 東京藝術大学在学中に、イタリアに留学しジャンニ・ライモンディに師事。
 東京藝術大学声楽科を首席で卒業し、同年大学院在籍中に第36回日伊声楽コンコルソでテノールとして11年ぶりの優勝を飾り、続いて第31回イタリア声楽コンコルソでも優勝に輝く。
世界でも数少ない確かなベルカント発声の技術を持ち、特に高音域の豊かな響きは海外でも高い評価を受ける。
 今夏はドイツ、バッドアイブリンク夏の音楽祭にブゾーニ作曲のオペラ『トゥーランドット』にカラフ役で出演するなど、日本を代表するテノールとして世界中の歌劇場で活躍を続けている。ミラノ在住。

 1曲目の「真珠採り」は2005年5月のフェニーチェ歌劇場引越公演でナディール役を聴いたことがあります。
 電気文化会館は壁が大理石で、風呂場のようによく響くホールですが、中島さんの声はちょっとくぐもって聞こえました。
 ファルセットを多用しているのも意外でした。

 日本歌曲は力のこもった演奏で、面白く聴くことが出来ました。
 アンコールは絶好調だったでしょうか。