カルミナ四重奏団 モーツァルト『レクイエム』
2015年12月3日(木)6:45PM 宗次ホール
 
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 カルミナ四重奏団は2011年11月に聴いたときあまりピンと来なかったので、当初行く気はありませんでした。
 しかし、昼休みにネットサーフィンをしていたら、やくぺん先生がリアルタイムに汽車を乗り継いで宗次ホールに向かっていることが分かり、当日券で行ってみることにしました。
 「世界のカルテット∞ カルテットの世界」は趣味は良いけれどお客さんは少ないというコンサートが多いのです。
 ところが本日は残席も少なくなっておりまして、ロビーで聞こえてくる会話もマニアックでした。

 世界のカルテット∞ カルテットの世界 SQ.41
 カルミナ四重奏団 モーツァルト『レクイエム』
 2015年12月3日(木)6:45PM 宗次ホール

 モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調「不協和音」
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調
 モーツァルト:レクイエム(弦楽四重奏版)

 マティーアス・エンデルレ、スザンヌ・フランク(ヴァイオリン)
 ウェンディ・チャンプニー(ヴィオラ) シュテファン・ゲルナー(チェロ)

 カルミナ四重奏団の「不協和音」は柔らかい音の普通の演奏でした。
 ガット弦を使っているのでしょうか?
 第1ヴァイオリンの楽器には顎当てがなかったようで、ピリオド奏法かと思いましたが、チラシの写真には顎当てが付いていますね。
 一つのフレーズが楽器を変わって演奏されたとき、それぞれの楽器の音色やフレージングがピッタリと揃っているのには驚きました。
 さすがは「結成30年」です。

 ベートーヴェンは打って変わってジェットコースターのような音楽で、こちらの方がずっと面白かったですね。

 30年も演奏活動をしていると、同じ曲の繰り返しでマンネリに陥ることもあるでしょう。
 そういうときにモーツァルトの『レクイエム』を弦楽四重奏で演奏するというのは、面白いアイディアかと思いました。
 エベーヌ弦楽四重奏団のジャズと同じように、新しい挑戦をする姿勢は立派なものです。
 とても4台の楽器だけとは思えない充実した音楽でした。