名フィル第433回定期演奏会 「ディエス・イレの引用」
2016年3月12日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール
マーティン・ブラビンズ &上原彩子

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 いよいよ常任指揮者マーティン・ブラビンズ最後の定期演奏会、オール・ラフマニノフ・プログラムです。
 ブラビンズはレニングラードでイリア・ムーシンに学んだことがあり、セルゲイ・ラフマニノフ(1873年~1943年)のペテルブルク音楽院における後輩ですね。
 ブラビンズ最後の定期演奏会ということか、ピアノの上原彩子さんの人気か、客席はよく入っていました。

 名フィル 第433回定期演奏会 「ディエス・イレの引用」
 2016年3月12日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:マーティン・ブラビンズ
 ピアノ:上原彩子

 ラフマニノフ:交響詩『死の島』(1909年)
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(1934年)
 ラフマニノフ:交響的舞曲(1940年)

 「ディエス・イレ」を引用したラフマニノフの作品を集めたというマニアックなプログラムでしたが、僕には残念ながら、どの曲も面白くありませんでした。

 アルノルト・ベックリンは5枚の「死の島」を残しているそうですが、僕はバーゼルのクンストムゼウムで見たことがあります。
 バーゼルの美術館にはオスカー・ココシュカがアルマ・マーラーを描いた「風の花嫁」があり、これは大きい絵でした。

 「パガニーニの主題による狂詩曲」では、NHK「希望音楽会」のテーマ音楽であった第18変奏のオーケストラ部分が良かったですね (^_^; 。
 「交響的舞曲」はプログラムによれば、最後にして最高の傑作だそうですが、やはり面白くありませんでした。

 ブラビンズ最後の定期演奏会でしたが、さよならセレモニーはありませんでした。
 彼らの最後の共演は3月17日(木)の名曲シリーズになります。

 本日のポストリュードは上原彩子さんによるラフマニノフのピアノ曲。
 途中で会場を抜け出しましたが、出口にはお見送りをする名フィル団員が10人くらい並んでいました。
 これにはビックリして、下を向いて駆け抜けましたが、「ありがとうございました」と声を掛けられました (^_^; 。