広上淳一&萩原麻未&京都市交響楽団
2016年6月16日(木)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 京都市交響楽団 第7回名古屋公演
 2016年6月16日(木)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール
 指 揮:広上淳一
 ピアノ:萩原麻未

 サン・サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

 本日は名古屋限定の特別プログラムだそうです。
 萩原麻未さんは、2012年2月11日に聴いたラヴェルのピアノ協奏曲(指揮:飯守泰次郎)からのファンです。

 2015年2月24日の「題名のない音楽会」で放送された萩原麻未さんと山田和樹さん(と佐渡裕さん)の「ラヴェルのピアノ協奏曲(字幕おしゃべり付き)」を聞いてから、ますますファンになりました。

 本日のサン・サーンスは曲に少々魅力が乏しかったような気がします。
 それでも、フィナーレの最後で、低音から高音までの派手なアルペジオ(?)を駆け上がれば、拍手喝采が飛んでくるという仕組みでしょうか。

 ソロ・アンコールはドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」。
 実に柔らかくて美しい演奏でした。

 『悲愴』の広上さんは渾身の力演(特に第4楽章)でしたが、京都市交響楽団は前回に較べレベルが落ちたような気がします。
 ホルンにミスが目立ちましたが、名フィルから移籍した水無瀬副首席は3月に退団されたそうです。
 フルートの首席奏者も3月に退団されたそうです。

 広上さん恒例の挨拶では「このホールは全国でもベストスリーに入る」「明日の名フィル定期も宜しく(僕は行かないけれど)」。
 アンコールは弦楽合奏による「アンダンテ・カンタービレ」でした。

 トランペットの稲垣路子さんは名古屋青少年交響楽団のOG。
 愛知県立芸術大学音楽学部器楽科卒業。
 2009年、第78回日本音楽コンクールトランペット部門第1位。
 日本センチュリー交響楽団を経て、京都市交響楽団団員。

 そういえば、ヴィオラの小田拓也さんも名古屋青少年交響楽団のOBで、彼が学生の頃、エキストラで同じプルットでヴァイオリンを弾いたことがあります。