名古屋フィルハーモニー交響楽団第438回定期演奏会
2016年9月3日(土)4:30PM 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮:ガエタノ・デスピノーサ  ギター:朴葵姫(パク・キュヒ)

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団第438回定期演奏会
 2016年9月3日(土)4:30PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:ガエタノ・デスピノーサ
 ギター:朴葵姫(パク・キュヒ)

 ニーノ・ロータ:交響組曲『山猫』
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番ニ長調
 ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調

 やっと秋の音楽シーズンがやって来ました。
 秋はいろいろ遠征も多いのですが、まずは、名フィルの定期です。

 指揮者のガエタノ・デスピノーサは1978年、イタリアのバレルモで生まれ。
 ドレスデン国立歌劇場のコンサートマスターを務め、その間、作曲家としても自作のヴァイオリン協奏曲を初演。
 フアビオ・ルイージとの出会いをきっかけに、2008年以降は指揮者としての活動に専念している。
 2013年9月、ミラノ・ヴェルディ交響楽団首席客演指揮者に就任。

 北イタリア・ミラノ出身のニーノ・ロータ作曲の交響組曲『山猫』は1963年に公開されたルキノ・ヴイスコンテイ監督の映画『山猫』で用いられた音楽からの抜粋。
 美しいテーマが何回も繰り返され、いささか退屈しました。

 ギターの朴葵姫(パク・キュヒ)さんは1985年韓国生まれ。
 日本と韓国で育ち、3歳の時、横浜でギターをはじめたそうです。
 
 カステルヌオーヴオ=テデスコ(1895~1968)は、フィレンツェ生まれ。
 1938年に作曲された『ギター協奏曲第1番ニ長調』はカスチルヌオーヴオ=テデスコが完成させた最初のギター曲で、創作の背景には、名手セゴビアとの出会いがありました。

 まあ、ギター協奏曲といえば、ホアキン・ロドリーゴが1939年に作曲した『アランフェス協奏曲』とテデスコのこの曲(1938年)しか無いわけですが、ロドリーゴは『アランフェス協奏曲』をセゴヴィアに捧げず、セゴヴィアは一生この曲を演奏しなかったそうです。

 登場した朴葵姫さんは小柄な方でした。
 しかし、いくらスピーカーを使っても、音量が少ない。
 管楽器との二重奏になると、スピーカーを使っても、管楽器の半分しか音量が無い感じ。
 大きいホールには太刀打ちできない楽器かと思いました。

 ドヴォルザークの『第7番』は、本年6月10日にスワロフスキー & セントラル愛知交響楽団で聴いたばかりです。
 当たり年でしょうか?
 デスピノーサの指揮は若々しく颯爽としたもので、ボヘミアらしさは感じませんでしたが、また聴いてみたい指揮者でした。