大野和士 & 東京都交響楽団名古屋特別公演
17年3月19日(日)2:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホールホール

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 東京都交響楽団名古屋特別公演
 2017年3月19日(日)2:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホールホール

 指 揮:大野和士
 ピアノ:シュテファン・ヴラダー

 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調

 大野和士さんは、東京都交響楽団音楽監督、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者、バルセロナ響音楽監督を務めておられます。
 2018年9月に新国立劇場芸術監督へ就任予定。

 ピアニストは予告されていたニコライ・ルガンスキーが病気で来日できず、シュテファン・ヴラダーに変更されていました。
 僕はブラームス:ピアノ協奏曲第1番が大好きで、大変楽しみにしておりました。

 しかし、冒頭部を聴いて、ガッカリしてしまいました。
 ここはすべての楽器が渾身の力をかけた強奏でなければ、若きブラームスの激情がほとばしる音楽にはならないでしょう。
 大野さんはフォルティシモで拍子を取るだけで、指揮棒から放射されるパワーがありません。

 シュテファン・ヴラダーは良いピアニストかと思いましたが、オーケストラがこれではどうしようもありません。
 『交響曲第4番』は曲自体の出来が良くない(特に第3・4楽章)ので、聴かずに帰りました。

 『ピアノ協奏曲第1番』については、2011年9月4日に可児市文化創造センターで聴いた、アルミンク&新日フィル&清水和音 ~ブラームスはお好き~が理想の演奏でしたね。