三河市民オペラ 《イル・トロヴァトーレ》 2日目
 2017年5月7日(日)2:00PM アイプラザ豊橋

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 三河市民オペラ 《イル・トロヴァトーレ》 2日目
 2017年5月7日(日)2:00PM
 会場::アイプラザ豊橋

 指揮:園田 隆一郎
 演出:髙岸 未朝

 ルーナ伯爵 : 上江 隼人
 レオノーラ  : 森谷 真理
 アズチェーナ :山下 牧子
 マンリーコ  : 城 宏憲
 フェッランド  :森 雅史
 イネス     :塩崎 めぐみ
 ルイス     : 田中 純一
 老ジプシー  :北山 太朗
 使 者     : 河水 浩毅

 セントラル愛知交響楽団/三河市民オペラ合唱団

 ルーナ伯爵の上江 隼人さんは響きのあるバリトンでした。
 もう少し輝きがあればと思いましたが、衣装の責任もあるでしょう。

 オーディションで選ばれたレオノーラの 森谷 真理さんは、押し出すような発声に違和感を持ちましたが、幕が進んでいくと気にならなくなりました。

 マンリーコの 城 宏憲さんは、笛田さんほどの声の威力は無いものの、立派なマンリーコを演じておられました。
 しかし城さんはマンリーコの最大の聴かせどころ「見よ、怖ろしき炎を」の「ハイC」を出すことが出来なかったのです。
 城さんは逃げるように舞台から去り(元々の演出なんですが)、拍手喝采を準備していた客席からは、沈黙と、落ち葉が散るようにパラパラと、デクレッシェンドの拍手がありました。

 「ハイC」を歌えないテノールにマンリーコを歌う資格があるのでしょうか?
 いろいろ考えましたが、《イル・トロヴァトーレ》を聴きに来るお客さんの多くが「ハイC」を楽しみにに来場しておられるのでしょう。
 チラシに「ハイCは歌いません」と書いたら、お客さんは減るでしょう。

 アズチェーナの山下 牧子さんは、ズボン役をしておられた記憶があります。
 しかし、ここまでの演技、歌唱を聴かせていただけるとは。
 僕はMETの録画で予習してきたのですが、1日目の谷口 睦美さんも、本日の山下 牧子さんも、十分にMETの舞台で通用するレベルだと思いました。

 さて、次回の演目は何になるのでしょう?
 合唱が多い演目として《ナブッコ》《タンホイザー》などを考えましたが、

 もっとの有力なのは《カヴァレリア・ルスティカーナ》&《道化師》
 カニオが笛田さん、だと思いますが。