アルベナ・ダナイローヴァ ヴァイオリンリサイタル
2018年5月20日5:30PM 宗次ホール

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 ウィーンフィルの女性コンサートマスター、アルベナ・ダナイローヴァのコンサートに行ってきました。
 2017年1月21日にNHK交響楽団のソリストとして聴いた時には好印象を持ったのですが、曲がレスピーギ作曲『グレゴリオ風の協奏曲』という珍品(?)だったので、普通の曲を聴いてみたいと思っていました。

 アルベナ・ダナイローヴァ ヴァイオリンリサイタル
 ピアノ:加藤洋之
 2018年5月20日5:30PM 宗次ホール

 ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第3番変ホ長調
 ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番ト長調「雨の歌」
   一休憩-
 フランク:ヴァイオリンソナタイ長調
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

 アルベナ・ダナイローヴァはブルガリアのソフィアで育ち、1995年ドイツへ移り、ロストック音楽大学とハンブルク音楽大学で学ぶ。
 2001年、バイエルン州立歌劇場管弦楽団の第2ヴァイオリン奏者、2003年第1ヴァイオリン奏者となり、その後第1コンサートマスターとなる。
 2003年から2004年にかけてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務める。
 2008年、ウィーン国立歌劇場において史上初となる女性のコンサートマスターとなり、2011年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任した。
 使用楽器は1727年製のストラディヴァリウス「EXベンヴェヌーティ」(アンゲリカプロコップ財団より貸与)。

 登場したダナイローヴァは美人でスタイル抜群。
 金色のラメが入った黒いドレスはクリムトの絵画を思わせ、大きく空いた背中はピンクの下着が見えていました。

 彼女の音は弦と弓がピッタリと密着したもので、こういう音は大好きです。
 プロフィールを見るとバイエルン州立歌劇場管弦楽団の第2ヴァイオリン奏者からの叩き上げで、華々しいコンクール受賞歴は無いようですが、改めて良いヴァイオリニストだと思いました。

 アンコールは
 ドヴォルザーク/クライスラー編:スラブ舞曲 第10番
 クライスラー作曲:美しきロスマリン
 クライスラー作曲:ウィーン小行進曲

 『美しきロスマリン』のワルツのリズムがウィーン風で、絶妙かと思いました。

 途中で救急車のサイレンが聞こえ、このホールの防音は不十分かと思いました。