中部フィルハーモニー交響楽団 “こまき第九コンサート”
2018年12月22日(土)3:00PM 小牧市市民会館

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 山下一史さんと「第九」といえば、有名なのは1986年9月28日、急病のカラヤンに代わってジーンズ姿でベルリンフィルを振ったエピソード。
 山下さんが連絡を受けたのは開演30分前だったそうです「小松潔 カラヤンと日本人」。

 話は変わって、あれはもう何十年前のことでしょうか、僕は山下さんの指揮で演奏をしたことがあります。
 初来団は暑い夏の日の講堂で、指揮台に立った山下さんは、開口一番「練習はチャチャっと済ませて、ビールを飲みに行きましょう」と言ったんですね。

 この人は音楽よりビールが好きな人なんだと判断して、あまり彼の演奏会に行きたくはないのですが、本日来たのは笛田博昭さんが出演されるから。
 追っ掛けも大変です。

 小牧市市民会館に行くのは初めてでしたが、我が家からまでは地下鉄、名鉄、タクシーを乗り継いで所要時間は1時間くらいでした。
 結構近いんですね。

 市民会館はツタの絡まった外観で、ホールも広々とした空間ですが、残念ながら椅子が東京文化会館のように狭く、居住環境が悪かったですね。

 中部フィルハーモニー交響楽団
 “こまき第九コンサート”
 2018年12月22日(土)3:00PM
 小牧市市民会館

 指揮:山下一史
 独唱:小川里美、鳥木弥生、笛田博昭、伊藤貴之
 中部フィルハーモニー交響楽団
 客演コンサートマスター:山本友重
 合唱指揮:長谷順二
 合唱:こまき第九特別合唱団

 バッハ:主よ人の望みの喜びよ
 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

 中部フィルハーモニー交響楽団はプロとして、地方のオーケストラとしてはレベルが高いと思います。
 第3楽章の第4ホルンも見事に吹ききって、カーテンコールで一人だけ立たされて、拍手を受けていました。
 
 合唱はベテランの人が多く見られましたが、こちらもレベルが高いと思いました。

 伊藤さんのソロは、レシタティーヴォ最後の低いラまでよく響いて、適役かと思いました。
 笛田さんのソロは、オペラのアリアを歌っているようでした。

 各楽章ごとに拍手があり、やはり田舎感が出てしまうのは残念です。
 どのように観客の気分を害さずに、コンサートのマナーを伝えたら良いのでしょうか。