やまのてオペラ 《見てくれの馬鹿娘》K.51
4月20日(土)6:00PM 名古屋市千種文化小劇場

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  「やまのて音楽祭」は、城山・覚王山(名古屋市千種区)という様々な魅力を秘めた地域を舞台に「音楽のあるまちをつくろう」というコンセプトで、音楽を身近に感じる機会の創出と地域で活躍する音楽家を支援して地域の文化を高めると共に、地域の魅力を発信する「まちづくり」も合わせて2003年から開催している音楽祭です。

 2019年春で17回目の開催となりますが、今回は今までの活動を見直して再スタートを切るための期間として従来の形での開催は休止する代わりに、名古屋市文化振興事業団との共催で「やまのてオペラ」としてモーツァルト12歳の作品《見てくれの馬鹿娘》を上演します。

 やまのてオペラ
 モーツァルト作曲《見てくれの馬鹿娘》K.51
 4月20日(土)6:00PM
 名古屋市千種文化小劇場

 指揮・チェンバロ:小原 道雄
 演出:大川 晶也
 コンサートマスター:納庄 麻里子

 ロジーナ:原田 幸子
 ジャチンタ:谷田 育代
 ニネッタ:田川 えり
 フラカッソ:大川 晶也
 ドン・カッサンドロ:松下 伸也
 ドン・ポリドーロ:北田 一平
 シモーネ:野々山 敬之

 僕は千種区民ですが、「やまのてオペラ」を見るのは初めて。
 千種文化小劇場は吹上にあり、八角形のステージを251席の客席が取り囲み、舞台を見下ろす変わった構造の劇場です。
 自由席なので空いた席に座ったのですが、ふと気がつけばオーケストラの後ろで、舞台の真横。
 いつもと反対の配置で音を聴くわけですが、字幕を読めないのは思わぬ失敗でした。

 僕は2008年10月12日(日)に浜離宮朝日大ホールで、モーツァルト劇場25周年記念公演の喜歌劇《愚か娘になりすまし》(日本語初演)を聴いています。
 あまり印象に残っていないのですが、あらすじ等はそちらをご覧下さい。

 本日の演奏は、キャストはこの地方で活動するメンバー(でしょう)。
 ロビーでは松下伸也さんのCDが売られていました。

 演出は舞台上に椅子があり、あとは照明を利用したものでしたが、演技は予想どおりでした。
 まあ、普通に演技を付けること自体が難しいですからね。

 小原 道雄さん弾き振りのオーケストラは、フルート、クラリネット、ホルンを含む14人でしたが、練習時間が足りなかったような気がしました。

 モーツァルト12歳の作品自体は魅力的なメロディーに乏しいかと思いましたが、人物のキャラクターは後の《コジ・ファン・トゥッテ》に繋がるものかと思いました。