中部フィルハーモニー交響楽団第65回定期演奏会
2019年5月12日(日)3:00PM 小牧市市民会館ホール
指揮:エヴァルド・ダネル 『スラヴ舞曲第1集』

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 中部フィルハーモニー交響楽団第65回定期演奏会
 2019年5月12日(日)3:00PM
 小牧市市民会館ホール

 指揮:エヴァルド・ダネル
 (スロヴァキア室内管弦楽団音楽監督)
 客演コンサートマスター:山口裕之

 ドヴォルザーク:管楽セレナードニ短調 作品44
 ドヴォルザーク:弦楽セレナードホ長調 作品22
 ドヴォルザーク:スラブ舞曲第1集 作品46

 2012年6月22日(金)にセントラル愛知交響楽団第120回定期演奏会で聴いた、レオシュ・スワロフスキー指揮によるドヴォルザーク 『スラヴ舞曲 全曲』は奇跡的な名演でした。
 しかし残念なことに、この日が平日だったため僕は『スラヴ舞曲第2集』しか聴いていないわけです。
 いつかは本場チェコの指揮者による『スラヴ舞曲第1集』を聴いてみたいものだと思っていましたが、やっとその機会が訪れたのです。

 エヴァルド・ダネルはチェコ共和国オストラヴァ生まれ。
 現在スロヴァキア室内オーケストラ芸術監督で、ヨーロッパ各国で名演奏を披露しています。
 1999年~2003年には愛知県立芸術大学の客員教授も務めていたそうで、オケのメンバーに教え子がいるかも知れません。

 演奏は期待どおりの本場物を聴かせていただきました。
 僕は「弦楽セレナード」も大好きですが、全楽器が揃った「スラブ舞曲」の方が充実した演奏に聞こえました。
 ドヴォルザークが次々と繰り出す美しいメロディーに感心するばかりです。

 アンコールはスワロフスキーが演奏した「15番」が素晴らしかったので、本日も「15ばあん!!」念力を送っておりましたが、本当に「15番」が始まってビックリしました (^_^) 。


 5月7日の中日新聞夕刊に、次のような記事が載っていました。
◇演奏向上へ首席制
 中部フィルハーモニー交響楽団は演奏力向上のため、各楽器ごとに首席奏者を一年任期で決める「秋山和慶芸術監督中部フィルの秋山和慶芸術監督推薦トップ奏者制」を新年度から導入。
 十二日、本拠地の愛期県小牧市市民会館で開く第六十五回定期演奏会から東海地方のプロオーケストラとして初めての本格的な首席奏者制を敷く。
 楽団事務局によると、中部フィルは文化庁派遣の公演事業の選考に漏れて、公演回数が激減。
「目に見える演奏力アップが不可欠」として、首席制に踏み切った。
 指揮者の要望に応え、ミスのないソロ演奏と自分の音楽性を生かす技術と表現が求められる。
 正副のコンサートマスターについても一年ごとに選任する。
 名古屋フィルハーモニー交響楽団の首席は楽員の互選で任期三年。
 中部フィルはより〝信賞必罰″の色彩が濃い。
 セントラル愛知交響楽団、愛知室内オーケストラは制度として設けていない。